ホシデン株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高177,466百万円、営業利益11,227百万円、経常利益15,347百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益10,600百万円と、前年同期と比べて増収減益となりました。
企業情報
企業名: ホシデン株式会社
証券コード: 6840
決算期: 3月期
ホシデン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ホシデン株式会社の決算期は3月期で、通期決算は3月31日、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われます。
主な事業
ホシデン株式会社は、機構部品、音響部品、表示部品、複合部品その他の製造・販売を行う電子部品メーカーです。自動車、スマートフォン、ゲーム機など、幅広い分野で同社の製品が使用されています。特に機構部品事業は売上の大部分を占めています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は前年同期と比べて減収減益となりました。売上高は177,466百万円、営業利益は11,227百万円と前年同期比で13.8%減、14.8%減となりました。一方で、経常利益は15,347百万円と前年同期比3.4%減と比較的堅調に推移しました。
売上・利益の推移
ホシデン株式会社の売上高は過去3年間で277,244百万円、205,992百万円、177,466百万円と推移しています。利益面では、営業利益が18,984百万円、13,177百万円、11,227百万円、経常利益が18,984百万円、15,890百万円、15,347百万円と推移しています。売上高は減少傾向にありますが、利益は比較的堅調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
ホシデン株式会社の2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は174,154百万円となっています。前期末比で5,839百万円減少しています。負債は40,398百万円と前期末比12,841百万円減少しています。純資産は133,755百万円と前期末比7,002百万円増加しており、自己資本比率は76.8%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が61,746百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が24,915百万円、有価証券が20,697百万円などとなっています。前期末比では有価証券が増加した一方で、売掛金及び棚卸資産が減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が15,248百万円、短期借入金が1,050百万円などとなっています。前期末比では支払手形及び買掛金が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が105,713百万円、為替換算調整勘定が3,114百万円などとなっています。前期末比では利益剰余金と為替換算調整勘定が増加しています。
ROAとROE
ホシデン株式会社のROA(総資産利益率)は9.1%、ROE(自己資本利益率)は15.9%となっています。前期に比べROAは上昇したものの、ROEは低下しています。これは、利益の減少が大きかったことや、自己資本比率の上昇に伴う自己資本の増加の影響が大きかったためと考えられます。
キャッシュフロー
当期のキャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュフローが20,133百万円の増加、投資活動によるキャッシュフローが1,832百万円の減少、財務活動によるキャッシュフローが7,893百万円の減少となりました。前年同期と比べ営業キャッシュフローが増加し、設備投資と自己株式取得が減少したことから、現金及び現金同等物の残高は77,014百万円と前期末比で10,996百万円増加しています。
配当の支払額
ホシデン株式会社は、2023年6月29日の定時株主総会で1株当たり48円の期末配当を決議し、また2023年11月10日の取締役会で1株当たり24円の中間配当を決議しました。年間配当金は1株当たり72円となる見込みです。
今後の展望
ホシデン株式会社は、電子部品市場の回復に合わせて業績の改善が期待されます。特に自動車関連市場の回復や、成長が続くスマートフォン市場など、同社の製品需要が伸びることが見込まれます。さらに為替変動によるプラスの影響も続くと予想されるため、今後の業績改善に期待できると考えられます。
編集部のまとめ
ホシデン株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、減収減益となりましたが、経常利益は比較的堅調に推移しました。資産や負債、純資産の状況も健全で、ROAやROEも良好な水準を保っています。また、手厚い配当も株主還元の面で評価できます。今後は自動車市場の回復やスマートフォン需要の伸長など、同社製品の市場環境が好転することが期待されます。全体として、ホシデン株式会社は業績の回復に向けた基盤を築いている企業といえるでしょう。
ホシデン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ホシデン株式会社の決算期は3月期で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われます。また、年間配当金は1株当たり72円を見込んでいます。堅調な財務状況と株主還元の強化が同社の特徴といえるでしょう。