株式会社 山大の決算報告書をご覧いただきありがとうございます。今期の業績は厳しい結果となりましたが、今後の展望には明るさが見えてきています。この記事では、株式会社山大の企業情報から、業績、貸借対照表、キャッシュフロー、配当などを詳しくご紹介していきます。
企業情報
企業名: 株式会社 山大
証券コード: 74260
決算期: 毎年3月31日
株式会社 山大の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社山大の決算期は毎年3月31日となっています。年1回の決算を行い、四半期ごとにも四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社山大は、住宅資材事業、建設事業、賃貸事業を展開しています。住宅資材事業では製材品や建材、住設機器などを扱い、建設事業では木造住宅や非住宅の建設を手掛けています。また、賃貸事業では自社保有の不動産を賃貸しています。地域に密着した事業展開が特徴です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高が3,631百万円、営業損失が56百万円、経常損失が37百万円、四半期純損失が64百万円と、大変厳しい結果となりました。利益率も低下しています。主な要因は、物価高騰による新設住宅着工戸数の軟調な推移と、原油等の資源価格高騰に伴う製造原価の上昇などです。
売上・利益の推移
直近3年の推移を見ると、売上高は5,055百万円→3,848百万円→3,631百万円と減少傾向にあります。利益面でも、経常利益は181百万円→200百万円→△37百万円と、当第3四半期は経常損失となりました。新型コロナの影響や物価高、地政学リスクの高まりなどにより、業績は減速傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は6,386百万円となっており、前事業年度末に比べて10百万円の増加となりました。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金が1,118百万円、受取手形及び売掛金が618百万円、土地が2,054百万円などとなっています。前事業年度末に比べ、土地が296百万円増加しています。
負債の部
負債合計は2,677百万円で、前事業年度末に比べて103百万円増加しました。主な内訳は、支払手形及び買掛金が799百万円、工事未払金が169百万円などとなっています。
純資産の部
純資産合計は3,708百万円で、前事業年度末に比べて92百万円減少しました。利益剰余金が減少したことが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前事業年度2.8%、当第3四半期では-1.0%と大幅に低下しています。これは、経常損失の計上により総資産に占める利益が減少したためです。
ROEは前事業年度2.7%、当第3四半期では-1.7%と悪化傾向にあります。利益の減少が主な要因です。今後の業績回復が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュフロー計算書は公表されていませんが、前第3四半期の状況から推測すると、営業活動によるキャッシュ・フローは約110百万円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローは約100百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは約40百万円の減少となっていると考えられます。設備投資と借入金返済などによる資金の流出が見られます。
配当の支払額
前事業年度の年間配当金は1株当たり30円でした。当第3四半期は未だ配当は行われていませんが、通期での配当は前年並みとなる見込みです。株主還元は継続される見込みです。
今後の展望
当社は、改正木材利用促進法への対応や非住宅建築の木造化の推進、地産地消の認証木材使用による森林保護やZEH住宅の拡販などに取り組み、地球温暖化防止に貢献することで、今後の業績回復と持続的な成長を目指しています。物価高や金利上昇など、先行きの不透明感は残りますが、環境配慮型の住宅提案などで差別化を図り、業績改善に努めていきます。
編集部のまとめ
株式会社山大は、住宅資材事業や建設事業、賃貸事業を展開する企業です。当第3四半期の業績は厳しい結果となりましたが、環境配慮型の住宅提案などで差別化を図り、業績回復に取り組んでいます。
決算日は毎年3月31日で、年1回の本決算のほか、四半期ごとにも報告書を公表しています。また、安定した配当も継続しており、株主還元にも注力しています。
今後の展開にも期待がかかっていますので、引き続き同社の動向に注目していきたいと思います。
株式会社 山大の決算日や配当についてまとめました。
株式会社山大の決算日は毎年3月31日で、年1回の本決算のほか、四半期ごとにも決算報告書を公表しています。配当については、前期は1株当たり30円の年間配当を実施しており、今期も同水準の配当を見込んでいます。株主還元に努める企業姿勢が窺えます。