株式会社八十二銀行は、長野県を中心に事業を展開している有力な地方銀行です。四半期決算では、当期純利益が前年同期比で増加傾向にあり、業績は順調に推移しています。主な事業内容は銀行業務であり、地域の皆さまのニーズに寄り添った金融サービスを提供しています。
企業情報
企業名: 株式会社八十二銀行
証券コード: 83590
決算期: 3月期
株式会社八十二銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社八十二銀行の決算日は3月31日です。決算時期は通常4月上旬に四半期報告書の提出、6月下旬に有価証券報告書の提出と年次の決算報告を行っています。
主な事業
株式会社八十二銀行の主な事業は銀行業務です。長野県を中心に、個人・法人のお客さまに対して預金、融資、為替、投資信託などの金融サービスを提供しています。
また、子会社を通じてリース業務なども行っており、地域に密着した総合金融グループとして業務を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、経常利益が277億92百万円と前年同期比で46億49百万円の減少となりました。一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益は328億51百万円と大幅な増加となっています。
利益率としては、自己資本利益率(ROE)は7.05%となっており、前年同期比では低下している状況です。
売上・利益の推移
最近の売上・利益の推移を見ると、経常収益は156,120百万円と前年同期比でも増加基調にあります。一方で、経常利益は277億92百万円と若干の減少となっています。
これは、与信関係費用の増加や有価証券関係損益の減少などが影響しているようです。今後の業績については、地域密着型の金融サービスの強化による収益の拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社八十二銀行の4半期連結貸借対照表を見ると、総資産が14兆6,110億円と前期末比で1兆6,472億円増加しています。
これは、長野銀行を連結子会社化したことが主な要因となっています。
資産の部
資産の部では、貸出金が6兆8,701億円、有価証券が3兆4,472億円となっています。これらの増加が資産全体の増加につながっています。
負債の部
負債の部では、預金が9兆3,488億円と大幅に増加しています。これも長野銀行の連結化によるものです。
また、借用金が1兆8,659億円となっており、資金調達面でも順調に推移しています。
純資産の部
純資産の部では、1兆347億円と前期末比で1,188億円の増加となっています。
これは、長野銀行との経営統合に伴う負ののれん発生益の計上が主な要因となっています。
ROAとROE
株式会社八十二銀行のROA(総資産経常利益率)は0.26%、ROE(自己資本利益率)は7.05%となっています。
ROAは前年同期比で低下しているものの、ROEは横ばいで推移しています。これは、長野銀行の連結化に伴い資産が増加したものの、利益も確保できていることを示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが増加する一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは減少しています。
これは、預金の増加による資金調達が進んでいる一方で、有価証券投資などで資金を運用していることを示しています。
全体として、現金及び現金同等物の増加が見られ、財務の健全性は維持されていると評価できます。
配当の支払額
株式会社八十二銀行は、1株当たり年間配当金20円以上を目標としています。
当期においては、中間配当金1株当たり10円を実施しており、株主還元を着実に行っています。
今後の展望
株式会社八十二銀行は、長野銀行との経営統合により、地域の発展に貢献する強固な経営基盤を築いていくことが期待されます。
今後は、コスト削減やシナジー効果の創出などを通じて、更なる収益力の向上を目指していくことが重要になると考えられます。
編集部のまとめ
株式会社八十二銀行は、長野県を中心に地域密着型の金融サービスを提供している地方銀行です。当期の業績は順調に推移しており、長野銀行との経営統合によってさらなる成長が期待されます。今後も、地域社会への貢献を通じて、持続的な企業価値の向上に取り組んでいくことが重要だと思います。
株式会社八十二銀行の決算日や配当についてまとめました。
株式会社八十二銀行の決算日は3月31日で、通常4月上旬に四半期報告書の提出、6月下旬に有価証券報告書の提出と年次の決算報告を行っています。
また、同社は1株当たり年間配当金20円以上を目標としており、当期においては中間配当金1株当たり10円を実施しています。今後も、株主還元に注力していくことが期待されます。