メディキット株式会社(E02354)の2023年12月期第3四半期決算報告書が発表されました!高品質の医療機器製造・販売で知られるメディキットは、前年同期比増収増益を達成し順調な業績を維持しています。この決算を通して、同社の事業概要や財務状況をご紹介していきます。
企業情報
企業名: メディキット株式会社
証券コード: 77490
決算期: 2023年3月期
メディキット株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
メディキット株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算の今回の報告書は、2023年4月1日から12月31日までの9ヶ月間の業績を示しています。
主な事業
メディキット株式会社は、人工透析用機器、静脈留置針、インターベンション治療器具などの医療機器を製造・販売しています。特に、透析用留置針やシースイントロデューサーなどの製品が高い評価を得ており、国内外で販売を拡大しています。最近では脳血管治療領域への参入にも取り組むなど、事業領域の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は売上高16,860,994千円(前年同期比2.5%増)、営業利益3,699,390千円(同11.4%増)、経常利益3,818,936千円(同12.5%増)と、増収増益を達成しました。医療現場での需要が回復し、高付加価値製品の販売が好調に推移したことが業績を牽引しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と経常利益の推移を見ると、2022年3月期は売上高21,607,233千円、経常利益4,177,707千円と高水準を維持。2023年3月期第3四半期では、売上高16,860,994千円、経常利益3,818,936千円と前年同期を上回る実績を示しています。医療現場における製品需要の回復と新製品の投入が業績を牽引しています。
四半期連結貸借対照表について
メディキットの財務体質はきわめて健全で、2023年12月末時点の自己資本比率は88.3%と高水準を維持しています。また、流動比率は753.5%と十分な流動性を備えており、事業展開に必要な資金を安定的に確保しています。
資産の部
総資産は前期末比1,005,174千円増加の54,191,518千円となりました。流動資産は38,383,180千円で前期末比0.5%増加、固定資産は15,808,338千円で前期末比5.3%増加しています。
負債の部
負債合計は前期末比432,762千円増加の6,327,126千円となりました。流動負債は5,102,086千円で前期末比9.2%増加、固定負債は1,225,040千円で前期末比0.4%増加しました。
純資産の部
純資産は前期末比572,411千円増加の47,864,392千円となりました。この増加の主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上と配当金の支払いによる利益剰余金の増加です。
ROAとROE
メディキットのROA(総資産利益率)は7.1%、ROE(自己資本利益率)は9.0%と、いずれも高水準の収益性を示しています。医療機器市場における同社の優位性と効率的な経営が、高い収益性につながっていると言えるでしょう。
キャッシュフロー
メディキットは営業活動によって安定的なキャッシュ・フローを生み出しています。投資活動では、主に生産設備の拡充のための設備投資に資金を充当し、財務活動では配当金の支払いなどが行われています。全体としては、健全な財務体質を維持しつつ、成長投資にも取り組む姿勢が窺えます。
配当の支払額
メディキットは株主還元にも力を入れています。2023年3月期は1株当たり年間配当70円を実施し、2023年12月期にも1株当たり中間配当35円を支払っています。今後も業績に応じた適切な配当を行っていく方針のようです。
今後の展望
メディキットは「NEXT300」と称する中期経営計画に沿って、高品質な製品・サービスの提供を通じて事業を拡大していくことを目指しています。国内では針刺し防止機能付き透析用留置針や静脈留置針、インターベンション製品の販売強化に取り組むほか、脳血管治療分野にも参入するなど、製品ラインアップの拡充を図っています。海外でも積極的なプロモーションを行い、製品の販売拡大を目指しています。今後も高収益性を維持しながら、持続的な成長を遂げていくことが期待されます。
編集部のまとめ
メディキット株式会社は、医療機器の製造・販売において高い評価を得ている企業です。今回の決算では、売上高、営業利益、経常利益のいずれも前年同期を上回る好業績を達成しています。財務体質も健全で、安定したキャッシュ・フローの創出と株主還元の充実にも取り組んでいます。今後も新製品の投入や海外展開の加速などにより、持続的な成長が期待できるでしょう。
メディキット株式会社の決算日や配当についてまとめました。
メディキット株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算では2023年4月1日から12月31日までの9ヶ月間の業績を報告しています。また、同社は株主還元にも注力しており、2023年3月期の年間配当は1株当たり70円、2023年12月期の中間配当も1株当たり35円を支払っています。今後も業績に応じた適切な配当を行っていくことが期待されます。