東邦金属株式会社の最新の四半期決算が発表されました!2024年2月13日に公表された四半期報告書によると、同社の2023年10月1日から12月31日までの第3四半期の業績は好調に推移しています。売上高は3,575百万円と前年同期に比べ0.2%増加しており、営業利益は108百万円と計上されています。すでに四半期累計の売上高は3,575百万円、経常利益は133百万円となっています。
企業情報
企業名: 東邦金属株式会社
証券コード: 57810
決算期: 3月期
東邦金属株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東邦金属株式会社の決算日は3月31日です。四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日を基準日とする四半期報告書を公表しています。
主な事業
東邦金属株式会社は、タングステン・モリブデン製品の製造・販売を主な事業としています。電気・電子分野では、半導体製造装置向けやスマートフォン・タブレット端末向けなど、幅広い用途に特殊金属製品を提供しています。また、超硬合金分野では、鉱山・土木工事用途などの工具材料を製造しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高3,575百万円、営業利益108百万円、経常利益133百万円、四半期純利益106百万円となっています。前年同期と比べ、売上高は0.2%増加、営業利益は36.4%減少しました。利益率は、営業利益率3.0%、経常利益率3.7%、当期純利益率3.0%となっています。
売上・利益の推移
東邦金属株式会社の直近3年間の売上高は約4,871百万円前後で推移しています。利益面では、経常利益が189百万円から133百万円に減少し、当期純利益も192百万円から106百万円に減少しています。この背景には、原材料価格や物流費の高騰による収益圧迫があります。
四半期連結貸借対照表について
東邦金属株式会社の2023年12月末の連結貸借対照表をみると、資産合計が6,360百万円となっています。前期末比で174百万円増加しました。
資産の部
流動資産は3,630百万円で、前期末比151百万円減少しています。現金及び預金が451百万円、受取手形及び売掛金が823百万円となっています。固定資産は2,729百万円で、前期末比325百万円増加しました。有形固定資産が1,491百万円、投資有価証券が1,172百万円となっています。
負債の部
流動負債は1,552百万円で、前期末比166百万円減少しています。支払手形及び買掛金が258百万円、短期借入金が780百万円となっています。固定負債は1,140百万円で、前期末比72百万円増加しました。長期借入金が425百万円となっています。
純資産の部
純資産は3,666百万円で、前期末比268百万円増加しました。資本金が100百万円、利益剰余金が409百万円、その他有価証券評価差額金が693百万円となっています。自己資本比率は57.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
東邦金属株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.1%、ROE(自己資本利益率)は3.8%となっています。前年同期と比べROAが1.0ポイント減少、ROEが4.0ポイント減少しました。これは、経常利益の減少や株主資本の増加により、収益性と資本効率性が低下したためです。
キャッシュフロー
東邦金属株式会社の当第3四半期累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが248百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが248百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが48百万円の支出となっています。全体として現金及び現金同等物の期末残高は451百万円となっています。
配当の支払額
東邦金属株式会社は当第3四半期累計期間において、配当を行っていません。年間の配当予想も未定となっています。業績動向を見ながら、株主還元策を検討していくとしています。
今後の展望
東邦金属株式会社は、原材料価格や物流費の高騰による収益圧迫に対して、販売価格の改定や原価低減活動に注力しています。また、2024年1月30日には、太陽鉱工株式会社による公開買付けに賛同する決議を行っており、完全子会社化への道筋が立てられました。今後の経営改革に期待が高まっています。
編集部のまとめ
東邦金属株式会社は、タングステン・モリブデン製品を中心に電気・電子分野や超硬合金分野で事業を展開しています。当第3四半期の業績は、売上高が前年同期並みを維持しているものの、原材料高などの影響により利益が減少しています。しかし、販売価格の改定や経費削減による収益改善に取り組んでおり、今後の業績回復が期待されます。また、太陽鉱工株式会社による公開買付けで完全子会社化されることで、より強固な経営基盤が築かれると見られます。
東邦金属株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東邦金属株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日を基準日としています。当第3四半期では、売上高は前年同期比0.2%増の3,575百万円、経常利益は133百万円となっています。一方で、原材料価格高騰の影響から利益率は低下しています。当期の配当は未定となっています。今後は、公開買付けによる完全子会社化後の経営改革に注目が集まるでしょう。