日産自動車株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました!今期の業績は前年同期に比べ大幅に改善しており、期待が高まっています。日本や北米、欧州など主要な地域で販売が好調に推移し、売上高、営業利益ともに大幅な増加となりました。今後も中国を除く地域での需要拡大と固定費の徹底管理に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 日産自動車株式会社
証券コード: 72010
決算期: 2023年4月1日〜2024年3月31日
日産自動車株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日産自動車株式会社の決算期は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に行われます。今回の報告は2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期の業績となります。
主な事業
日産自動車株式会社は、自動車及び部品の製造・販売を行う「自動車事業」と、自動車の販売金融サービス及びリース事業を行う「販売金融事業」の2つの事業セグメントで構成されています。主力製品は乗用車、商用車で、日本、北米、欧州、アジア、その他の地域で世界規模で展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の連結売上高は9兆1,714億円と前年同期比22.3%の大幅な増加となりました。営業利益は4,784億円と前年同期比65.1%の大幅な増益となっています。販売台数の増加と台当たり正味売上高の改善が寄与しました。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と当期の業績を見ると、2022年度第3四半期の売上高は7兆4,997億円だったのに対し、今期は大幅な増収となっています。一方で利益面では、2022年度第3四半期の営業利益は2,897億円だったのに対し、今期は4,784億円と大幅に増益となっています。
四半期連結貸借対照表について
日産自動車の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は18兆5,552億円、負債合計は12兆4,067億円、純資産合計は6兆1,485億円となっています。前期末比で資産は9.6%増加、負債は3.5%増加、純資産は9.5%増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1兆6,114億円、販売金融債権が7兆1,231億円と大きな割合を占めています。前期末比で現金及び預金は10.4%増加、販売金融債権は9.9%増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1兆9,180億円、短期借入金が1兆220億円、社債が2兆2,914億円となっています。前期末比でそれぞれ0.3%増加、7.2%減少、6.4%増加しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が6,058億円、資本剰余金が8,132億円、利益剰余金が4兆1,842億円となっています。前期末比で資本金は変わらず、資本剰余金は0.2%増加、利益剰余金は3.4%増加しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期末の3.2%から当第3四半期は年率換算で6.9%と大幅に改善しています。これは主に営業利益の大幅な増加によるものです。一方でROE(自己資本利益率)は前期末の4.0%から当第3四半期は年率換算で9.2%と大幅に上昇しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは5,037億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは5,663億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは2,662億円の支出となりました。自動車事業のフリーキャッシュフローは1,819億円のプラスとなっています。
配当の支払額
当期の中間配当は1株当たり5円、期末配当は未定ですが、前期は1株当たり15円の配当でした。配当性向は29.2%となっています。
今後の展望
日産自動車は、今後もグローバル需要の回復やコスト削減に取り組み、さらなる業績拡大を目指しています。新型車の投入や新興国市場での販売拡大、EV化への対応などにも期待が高まっています。
編集部のまとめ
日産自動車の2023年度第3四半期決算は、業績が大幅に改善し、主力の自動車事業が好調に推移したことがわかりました。今後も中国を除く地域での需要回復と固定費の徹底管理に期待が高まっています。配当性向も29.2%と株主還元も行っており、安定的な成長が望めそうです。今後の動向にも注目していきたいと思います。
日産自動車株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日産自動車の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に行われています。今期の配当は中間配当が1株5円で、通期の配当予想は未定ですが、前期は1株15円の配当を実施しています。今後も安定的な配当を期待できそうです。