株式会社岡本工作機械製作所の2023年12月期第3四半期決算報告書が公開されました。同社は工作機械と半導体関連装置の製造・販売を手掛ける「総合砥粒加工機メーカー」として知られており、今回の決算では引き続き堅調な業績を維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社岡本工作機械製作所
証券コード: 61250
決算期: 2023年3月期
株式会社岡本工作機械製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算期は3月期であり、第3四半期の決算報告書は2023年2月13日に公開されました。2023年3月期通期の決算は2023年5月に発表予定です。
主な事業
株式会社岡本工作機械製作所は、工作機械と半導体関連装置の製造・販売を手掛ける「総合砥粒加工機メーカー」です。工作機械事業では、産業用機械や生産設備の製造を行っており、半導体関連装置事業では、ウェーハ研磨装置やグラインダーなどの半導体製造装置の開発・製造に注力しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の連結売上高は35,061百万円と前年同期比5.5%の増加となりました。利益面では、営業利益が3,651百万円、経常利益が3,651百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が2,565百万円となり、いずれも前年同期を下回る結果になりました。
売上・利益の推移
同社の過去3年間の業績推移を見ると、売上高は45,524百万円から35,061百万円と2年連続で減少しているものの、利益面では経常利益が5,552百万円から3,651百万円に減少したものの、依然として高水準を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の連結貸借対照表を見ると、総資産は55,945百万円と前期末から約850百万円増加しました。一方、負債合計は28,737百万円と前期末から約1,500百万円減少しました。純資産は27,207百万円と前期末から約2,350百万円増加しており、自己資本比率は48.6%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が9,495百万円、棚卸資産が19,772百万円と増加しています。一方で、有価証券が0百万円と大幅に減少しました。
負債の部
負債の部では、短期借入金が4,349百万円と減少したものの、長期借入金(1年内返済予定含む)が2,940百万円と増加しています。また、契約負債が8,545百万円と大幅に減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が20,245百万円と着実に増加しており、自己資本比率も48.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は前期の10.1%から8.4%に低下しましたが、ROE(自己資本当期純利益率)は前期の16.3%から9.9%と引き続き高い水準を維持しています。これは経営効率が良好に保たれているためと考えられます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが2,023百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△1,830百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが△518百万円のマイナスとなっています。全体として手元流動性は確保されていると言えます。
配当の支払額
2023年12月期の配当金については、中間配当として100円が支払われ、期末配当も100円が予定されているため、年間配当は200円となる見込みです。配当性向は約37%となる見込みです。
今後の展望
同社は、「総合砥粒加工機メーカー」としてグループの技術力と開発力を結集し、工作機械と半導体関連装置の両事業において、さらなる成長を目指していく方針です。今後は、新規事業の開拓やM&Aなども視野に入れて、事業基盤の強化に取り組んでいくと見られます。
編集部のまとめ
株式会社岡本工作機械製作所は、工作機械と半導体関連装置の両分野において高い技術力を誇る「総合砥粒加工機メーカー」です。今期の業績は一部で減益となっているものの、引き続き高水準の収益を維持しながら、次なるステージに向けて新しい取り組みを進めていくことが期待されます。同社の今後の動向にも注目していきたいと思います。
株式会社岡本工作機械製作所の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は3月期で、2023年3月期の決算は2023年5月に発表される予定です。また、2023年12月期の配当金は年間で200円が予定されており、配当性向は約37%となる見込みです。今後も高水準の収益と堅実な株主還元が期待できそうです。