株式会社ジャノメの最新決算報告が発表されました。家庭用ミシンや産業機器の製造・販売を手がけるこの企業は、売上高の減少や利益の減少を記録しましたが、新製品投入や生産性向上など積極的な取り組みを続けています。今後の経営改善に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社ジャノメ
証券コード: 64450
決算期: 2024年3月期
株式会社ジャノメの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ジャノメの決算は年1回の3月期決算です。今回の四半期決算は、2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期の業績報告となります。
主な事業
株式会社ジャノメは、家庭用ミシンと産業用ミシンの製造・販売を主な事業としています。家庭用ミシンでは、「HORIZON Memory Craft」などの人気シリーズを展開し、さらに新製品の投入にも力を入れています。産業用ミシンでは、自動車関連や医療関連のユーザーニーズに応えるべく製品開発を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が26,876百万円と前年同期比で6.7%減となりました。一方で、営業利益は877百万円と前年同期比で17.8%減と減益となりました。主な要因は、原材料価格の高騰や物流コストの上昇などによる収益性の低下です。
売上・利益の推移
株式会社ジャノメの過去3年間の売上高は、2022年3月期が38,571百万円、2023年3月期が26,876百万円と大きく変動しています。一方で、営業利益は2022年3月期が2,400百万円、2023年3月期が877百万円と減少傾向にあります。経営環境の変化に対応した事業構造の改善が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は50,831百万円となり、前連結会計年度末に比べ286百万円減少しました。一方、負債合計は17,513百万円で、前連結会計年度末から241百万円減少しています。純資産は33,318百万円で、自己資本比率は64.0%となっています。財務の健全性は維持されています。
資産の部
当第3四半期末の資産は、流動資産が25,905百万円、固定資産が24,926百万円となっています。前連結会計年度末と比べ、流動資産は194百万円増加した一方で、固定資産は481百万円減少しています。
負債の部
当第3四半期末の負債合計は17,513百万円で、前連結会計年度末から241百万円減少しています。流動負債が9,734百万円、固定負債が7,778百万円となっています。
純資産の部
当第3四半期末の純資産は33,318百万円で、前連結会計年度末から46百万円減少しています。自己資本比率は64.0%と高水準を維持しており、財務体質は健全です。
ROAとROE
株式会社ジャノメのROA(総資産利益率)は、2022年3月期が4.7%、2023年3月期が1.4%と大きく低下しています。一方でROE(自己資本利益率)は、2022年3月期が-1.2%、2023年3月期が0.5%と改善傾向にあります。収益力の向上と資本効率の改善が重要な経営課題と言えます。
キャッシュフロー
当第3四半期の連結キャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前年同期は営業活動によるキャッシュ・フローが1,283百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが△598百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが△609百万円の支出となっています。健全なキャッシュ・フロー創出が期待されます。
配当の支払額
株式会社ジャノメは、年間配当金25円を安定して継続して実施しています。当期の第2四半期末配当金も25円が支払われています。株主還元に積極的な企業姿勢が窺えます。
今後の展望
株式会社ジャノメは、新製品投入や生産性向上、コスト削減など、様々な経営改善策に取り組んでいます。経済環境の変化に柔軟に対応し、収益力の強化と財務体質の改善を目指しています。今後の業績回復に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社ジャノメは、家庭用ミシンと産業用ミシンの大手メーカーです。当第3四半期の業績は減収減益となりましたが、経営改善に向けた取り組みを強化しています。財務体質も健全で、株主還元にも積極的です。今後の業績回復に注目が集まっています。
株式会社ジャノメの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ジャノメの決算は3月期で、年1回の決算となります。配当については、年間配当金25円を継続して実施しており、株主還元に積極的な姿勢がうかがえます。今後の業績改善に期待が高まっています。