科研製薬株式会社の第104期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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科研製薬株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は54,685百万円と前年同期比で1.6%減収となりましたが、経常利益は9,304百万円と堅調な業績を残しています。医薬品事業と不動産事業の2つを柱に事業を展開する同社は、重点領域である皮膚科、整形外科分野で新製品の発売や海外展開を進めています。今後も中長期的な成長に向けて研究開発投資を強化し、業績の拡大が期待されます。

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企業情報

企業名: 科研製薬株式会社
証券コード: 45210
決算期: 3月期

科研製薬株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

科研製薬株式会社の決算日は3月31日です。決算期は3月期で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日の年3回行っています。

主な事業

科研製薬株式会社は、医薬品事業と不動産事業の2つの事業を展開しています。医薬品事業では、皮膚科・整形外科領域を中心に、医療用医薬品や農業用薬品の研究開発、製造、販売を行っています。不動産事業では、東京都文京区に立地する「文京グリーンコート」の不動産賃貸を手掛けています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が54,685百万円と前年同期比で1.6%減収となりました。一方で、営業利益は8,873百万円、経常利益は9,304百万円と2ケタの増益を達成しました。売上高営業利益率は16.2%、売上高経常利益率は17.0%と、高い収益性を維持しています。

売上・利益の推移

近年の科研製薬の売上高と利益の推移をみると、売上高は2022年3月期に過去最高の72,984百万円を記録しています。利益面では、経常利益が2023年3月期に5,440百万円と一時的に減少しましたが、当第3四半期では9,304百万円と回復基調にあります。中長期的な成長軌道に乗せるため、研究開発投資の強化に取り組んでいます。

四半期連結貸借対照表について

2023年12月末時点の科研製薬の総資産は168,337百万円と前期末から2,009百万円増加しました。主な増加要因は、受取手形、売掛金及び契約資産の増加です。一方、負債は28,200百万円と1,291百万円減少し、純資産は140,137百万円と3,300百万円増加しました。この結果、自己資本比率は83.2%と財務体質も健全に推移しています。

資産の部

資産の部では、流動資産が110,335百万円、固定資産が58,001百万円となっています。流動資産の主な内訳は、現金及び預金が51,453百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が24,554百万円です。固定資産の中心は投資有価証券の19,501百万円です。

負債の部

負債の部では、流動負債が19,550百万円、固定負債が8,650百万円となっています。流動負債の中心は支払手形及び買掛金の8,147百万円です。固定負債は退職給付に係る負債が6,347百万円が主な項目です。

純資産の部

純資産の部では、株主資本が133,858百万円、その他の包括利益累計額が6,278百万円となっています。株主資本の内訳は、資本金が23,853百万円、資本剰余金が11,462百万円、利益剰余金が127,155百万円、自己株式が△28,613百万円です。

ROAとROE

科研製薬のROA(総資産利益率)は当第3四半期で5.5%、ROE(自己資本利益率)は6.6%となっています。前期実績と比べると若干低下しているものの、製薬業界の中では高水準の利益率を維持しています。研究開発投資を強化しながら、新製品の上市や海外展開を推進することで、ROA、ROEの更なる向上が期待されます。

キャッシュフロー

当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローをみると、営業活動によるキャッシュフローが8,175百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュフローは2,111百万円のマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュフローは3,075百万円のマイナスで、主に自己株式の処分によるものです。この結果、現金及び現金同等物は前期末から8,108百万円減少し、51,453百万円となりました。

配当の支払額

科研製薬は2023年6月29日開催の定時株主総会において、1株当たり75円の期末配当を決議しました。また、2023年11月8日開催の取締役会で、中間配当として1株当たり75円の配当を支払うことを決議しています。この結果、年間配当額は150円となり、配当性向は42.5%となります。安定的な配当政策を継続しています。

今後の展望

科研製薬は、2022年をスタートとする10か年の「長期経営計画2031」に基づき、研究開発への積極的な投資や海外展開の強化などに取り組んでいます。特に皮膚科、整形外科領域での新製品の上市や、海外での事業拡大に注力しています。直近では2023年8月に新製品「ネキソブリッド」を発売するなど、今後の業績拡大につなげていく方針です。引き続き中長期的な成長が期待できる企業と言えるでしょう。

編集部のまとめ

科研製薬株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高は減少したものの、経常利益は前年同期比で28.3%増加するなど、全体としては健闘しています。製薬業界では厳しい環境が続く中、皮膚科・整形外科領域での新製品投入やグローバル展開の強化などに注力しており、今後も安定的な業績と成長が期待できる企業だと言えるでしょう。

科研製薬株式会社の決算日や配当についてまとめました。

科研製薬株式会社の決算日は3月31日、決算期は3月期です。また、同社は年2回の配当(中間配当と期末配当)を実施しており、2023年度は1株当たり150円の配当を行う予定です。配当性向は42.5%となっています。今後も株主還元を重視した経営が期待できる企業といえます。

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