こんにちは。今日は、株式会社アカツキの最新の決算報告書をご紹介します。アカツキは、ゲームアプリ事業とコミック事業を展開する会社です。
この決算では、ゲームアプリの既存タイトルが好調に推移しながら、新規開発タイトルへの投資も積極的に行っていることがわかります。また、コミック事業でもオリジナル作品の制作を進めており、着実に事業の拡大を目指しています。
企業情報
企業名: 株式会社アカツキ
証券コード: E32200
決算期: 2023年3月期
株式会社アカツキの決算日・決算時期(スケジュール)は?
アカツキの決算期は3月期で、四半期決算は6月、9月、12月、3月に行われています。今回の四半期報告書は、2023年12月31日を期末とする第3四半期の決算内容となります。
主な事業
アカツキは、主力事業としてモバイルゲームアプリの開発・運営を行っています。スマートフォン向けの人気ゲームアプリを多数リリースしており、国内外で高い評価を得ています。
また、近年ではコミック事業にも注力しており、オリジナルのウェブコミック作品の制作や他社プラットフォームでの展開にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は16,832百万円と前年同期比7.2%の減収となりました。一方で営業利益は1,561百万円と大幅な減益となりました。
この減益の主な要因は、既存ゲームタイトルの収益減少と、新規開発タイトルへの先行投資の増加によるものです。しかし、今後の成長に向けた先行投資を行っているという点で、中長期的な観点では妥当な判断だと考えられます。
売上・利益の推移
アカツキの売上高は、2023年3月期には24,336百万円と過去最高を記録しました。一方で営業利益は5,207百万円と高水準を維持しています。
ただし、当第3四半期では新規タイトルの先行投資が影響し、減収減益となりました。今後の更なる成長に向けて、新作ゲームの開発や海外展開などに注力していくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
アカツキの四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は47,423百万円と前期末から5,732百万円減少しています。
この主な要因は、現金及び預金の減少6,151百万円と投資有価証券の減少414百万円によるものです。
一方の負債は、13,176百万円と1,226百万円減少しており、社債の償還や未払法人税等の減少などが影響しています。
資産の部
流動資産は34,648百万円と前期末から6,215百万円減少しました。これは主に現金及び預金が減少したためです。
固定資産は12,774百万円と前期末から483百万円増加しており、投資その他の資産が増加したことが要因となっています。
負債の部
流動負債は5,527百万円と1,820百万円減少しました。社債の償還や未払法人税等の減少が主な要因です。
固定負債は7,649百万円と594百万円増加しており、主に長期借入金が増加したためです。
純資産の部
純資産は34,246百万円と前期末から4,505百万円減少しました。自己株式の取得などにより利益剰余金が減少したためです。
自己資本比率は71.8%と高水準を維持しています。
ROAとROE
アカツキのROA(総資産経常利益率)は、前期の9.8%から当第3四半期は3.3%と大きく低下しています。これは、経常利益が大幅に減少したことが主な要因です。
一方でROE(自己資本当期純利益率)は、前期の14.6%から当第3四半期は8.0%と低下しているものの、依然として高い水準を維持しています。
今後はコスト管理や生産性向上に取り組み、収益性の改善を図っていくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは2,129百万円の収入となっています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは1,551百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは6,646百万円の支出となりました。
前期末からの現金及び預金残高は6,151百万円減少し、27,919百万円となっています。成長投資を機動的に行うことができる手元流動性は確保できていると言えるでしょう。
配当の支払額
アカツキは、2023年6月の定時株主総会決議と2023年11月の取締役会決議により、1株当たり40円の配当を行っています。
この結果、当第3四半期累計の配当金総額は1,009百万円となりました。
今後も株主還元の充実に努めていく方針のようです。
今後の展望
アカツキは、ソニーグループおよびコーエーテクモホールディングスとの業務提携を発表しました。
これにより、ゲームのグローバル展開やマルチデバイス対応、新規IPの共同開発など、さらなる成長加速が期待されます。
また、コミック事業でも有名クリエイターとの協業を進めるなど、新たな収益源の開拓にも注力しています。
中長期的な視点で、ゲームとコミックの両事業を伸ばしていくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
今回の決算では、アカツキが新規事業への取り組みを強化しつつ、既存事業の堅実な運営も続けていることがわかりました。
短期的には先行投資の影響で減収減益となりましたが、中長期的には新たなIP創出や事業領域の拡大につながると期待できそうです。
今後の更なる成長とともに、株主還元の充実にも注目が集まりそうです。
株式会社アカツキの決算日や配当についてまとめました。
アカツキの決算期は3月期で、四半期決算は6月、9月、12月、3月に行われています。
配当については、1株当たり年間80円(中間配当40円、期末配当40円)を実施する予定です。
この決算では業績に減収減益の影響が見られましたが、中長期的な視点で新たな事業機会の創出に期待が高まっています。今後の企業情報に注目しましょう。