この度、水産物卸売業を手掛ける横浜魚類株式会社の直近の決算内容をご紹介します。同社は、有名な横浜市場で活躍する企業で、高鮮度の水産物を全国に供給しています。
企業情報
企業名: 横浜魚類株式会社
証券コード: 74430
決算期: 3月31日
横浜魚類株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
3月31日が同社の決算日となっています。第3四半期累計期間では、令和5年4月1日~令和5年12月31日の業績を公表しています。
主な事業
横浜魚類株式会社は、水産物卸売業が主力事業です。横浜南部市場を拠点に、鮮魚、冷凍・塩干品などの水産物を仲卸店やスーパー、飲食店などに卸売しています。近年は加工施設の新設など、流通機能の強化にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の売上高は154億97百万円と、前年同期比で4.7%減少しました。一方で、売上総利益は13億36百万円と増加しており、利益率の改善が進んでいます。これにより、営業利益は1億45百万円、経常利益は1億85百万円、四半期純利益は1億49百万円と、いずれも大幅な増益となりました。
売上・利益の推移
同社の売上高は、160億円前後で推移しています。利益面では、営業利益、経常利益、当期純利益ともに増加傾向にあり、特に当第3四半期では大幅な増益となりました。これは、高鮮度商品の拡販や食品加工施設の新設などが奏功したためと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
同社は連結子会社を持っていないため、個別の四半期財務諸表を公表しています。
資産の部
当第3四半期会計期間末の総資産は69億71百万円で、前期末比で14億98百万円増加しました。現金及び預金、受取手形及び売掛金が増加したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は46億72百万円と、前期末比で13億70百万円増加しました。受託販売未払金や買掛金が増加しています。
純資産の部
純資産は22億99百万円で、前期末比1億27百万円増加しました。利益剰余金の積み上がりによるものです。
ROAとROE
ROAは前期末の2.6%から、当第3四半期会計期間末では2.8%と改善しています。同様に、ROEも前期末の5.0%から、6.8%に上昇しています。これは、収益性の向上を示す良好な結果と言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、現金及び預金が4億57百万円増加していることから、営業活動によるキャッシュ・インフローが主な要因と考えられます。財務活動では、借入金の返済などによりキャッシュ・アウトフローが発生したものと推察されます。
配当の支払額
同社は、1株当たり3円の期末配当を実施しています。この配当水準は前期と同額で、業績の改善を反映した配当増額は見送られたものの、安定した配当政策を継続しています。
今後の展望
新型コロナ禍の影響が収まり、外食需要の回復で高鮮度商品の拡販に期待がかかっています。また、最近新設した食品加工施設の本格稼働も追い風となると見られます。今後さらなる利益率改善が期待できそうです。
編集部のまとめ
横浜魚類株式会社は、水産物卸売業界の有力企業として、高鮮度商品の供給と加工機能の強化に取り組んできました。最近の決算では、売上減少を利益率の改善で吸収し、大幅な増益を実現しています。今後の外食需要の回復と食品加工事業の拡大により、同社の業績はさらに向上していくと期待されます。
横浜魚類株式会社の決算日や配当についてまとめました。
横浜魚類株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算内容を公表しました。同社は、1株当たり3円の期末配当を安定的に実施しています。業績の改善を受け、今後の配当増額も期待できそうです。