東海エレクトロニクス株式会社の最新の四半期決算報告書を見てみましょう。電子部品の販売や製品開発に強い企業の東海エレクトロニクスです。この決算報告から、同社の業績の概要や財務状況、今後の展望などがわかります。投資家の皆さんに特に注目してほしい点をお伝えします。
企業情報
企業名: 東海エレクトロニクス株式会社
証券コード: E02684
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
東海エレクトロニクス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東海エレクトロニクスの決算期は3月決算で、年に4回、第1四半期、第2四半期、第3四半期、本決算と報告書が発表されます。今回の報告書は、2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期の決算内容です。
主な事業
東海エレクトロニクスは、電子部品・デバイスの販売と、電子機器の設計・製造を主な事業としています。自動車、FA・工作機械、情報通信など幅広い分野の顧客に製品を提供しています。特に自動車分野は重要な市場で、同社の販売の中心的な位置を占めています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の売上高は465億円と前年同期比で減少しましたが、営業利益は12.9億円と増加しています。利益率は2.8%と前年同期より向上しました。これは、収益性の高い製品の販売が増加したことや、経費の削減などが寄与したためです。
売上・利益の推移
近年の東海エレクトロニクスの業績をみると、売上高は64,495百万円(2023年3月期)と堅調に推移しています。一方で、営業利益は1,605百万円(同)と比較的高水準を維持しており、収益性も良好です。今後も自動車分野や環境・エネルギー分野での需要が期待されることから、業績の改善が見込まれます。
四半期連結貸借対照表について
東海エレクトロニクスの資産合計は308億円と前期末から増加しました。流動資産では現金・預金が増加したものの、棚卸資産が減少しています。一方、負債合計は138億円と前期末から減少しており、有利子負債が減少した影響です。純資産は169億円と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金・預金が増加し、一方で棚卸資産が減少しています。これは、原材料不足などの影響により、在庫を適正な水準に調整したためです。また、のれんが減少したことも特徴的です。
負債の部
負債の部では、仕入債務が減少したことに加え、短期借入金が減少したため、全体の負債が減少しています。これにより、財務の健全性が高まっていると評価できます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が増加しており、自己資本比率は54.6%と高水準を維持しています。安定した財務基盤が確立されていると言えるでしょう。
ROAとROE
東海エレクトロニクスのROA(総資産利益率)は4.4%、ROE(自己資本利益率)は5.0%となっています。前年同期と比べROAが上昇し、ROEも良好な水準を維持しています。これは、利益率の改善と効率的な資産運用により、収益性が向上したことを示しています。
キャッシュフロー
東海エレクトロニクスの営業キャッシュフローは14.2億円の増加となっています。これは、税金等調整前四半期純利益の計上や棚卸資産の減少などによるものです。一方で、投資キャッシュフローは5.3億円の減少しており、設備投資に一定の資金を充当していることがわかります。全体としては、財務的な安定性が高まっていると評価できます。
配当の支払額
東海エレクトロニクスは、1株当たり年間配当金を114円と、前期から57円増配しています。業績の好調さを反映し、株主還元の強化が図られています。今後も利益成長に応じた適切な配当政策が期待できそうです。
今後の展望
東海エレクトロニクスは、自動車分野や環境・エネルギー分野での需要を取り込むため、省エネや環境性能の高い製品の開発に注力しています。また、システム提案や海外展開の強化にも力を入れており、中期的な成長が期待できる企業です。特に自動車分野での取り組みが重要で、今後の業績拡大につながると見られています。
編集部のまとめ
東海エレクトロニクスは、自動車や環境・エネルギー分野での高い競争力を武器に、収益性の向上と財務基盤の強化を実現しています。直近の決算では、利益率の改善や配当増など、株主価値の向上にも成功しています。今後も、成長分野への注力と経営の効率化により、企業価値のさらなる向上が期待できるでしょう。
東海エレクトロニクス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東海エレクトロニクスは3月決算の企業で、年4回の四半期開示を行っています。直近の第3四半期では、収益性の向上や健全な財務基盤を背景に、株主還元の強化も実施しています。今後の業績拡大と株主価値向上が期待できる企業です。