株式会社NexToneの決算報告書を見てみましょう。業界最大手の著作権管理会社であるNexToneは、ここ数年好調な業績を続けています。今期も増収増益を実現し、着実に成長を続けている様子がうかがえますね。
企業情報
企業名: 株式会社NexTone
証券コード: 70940
決算期: 2023年3月期
株式会社NexToneの決算日・決算時期(スケジュール)は?
NexToneは3月期決算を行っています。つまり、決算日は3月31日、決算発表は通常5月中旬頃となります。
主な事業
NexToneは主に著作権管理事業、デジタルコンテンツディストリビューション(DD)事業、音楽配信事業を展開しています。中でも著作権管理事業は同社の基幹事業で、音楽著作権の管理・徴収・分配を手がけています。近年はDeepテクノロジーも活用し、効率的な著作権管理を実現していますね。
今期の業績と利益率は?
NexToneの今期(2023年3月期第3四半期)の業績は増収増益となりました。売上高は前年同期比136.4%の8,744,991千円、営業利益は同98.0%の516,542千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同112.0%の404,131千円となりました。業績は好調に推移しているようです。
売上・利益の推移
NexToneは上場以来増収増益を続けています。売上高は年々着実に伸びており、第3四半期では前年同期比136.4%の増加となりました。利益面でも着実な成長が続いていて、営業利益は第3四半期で前年同期比98.0%、親会社株主に帰属する四半期純利益は同112.0%となっています。成長軌道に乗っていると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
NexToneの直近の四半期連結貸借対照表を見てみましょう。総資産は前連結会計年度末比4,842,947千円増加し、12,664,324千円となっています。これは主に株式会社レコチョクの連結子会社化によるものです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が7,611,503千円と大幅に増加しています。また、のれん、ソフトウエアなどの無形固定資産も1,976,765千円と増加しました。これら新規連結子会社の取得に伴う資産の増加が顕著です。
負債の部
一方、負債の部では支払手形及び買掛金が3,103,530千円、未払金が3,185,958千円と大幅に増加しています。新規連結子会社の取得に伴う負債の増加が見られます。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益の増加により利益剰余金が2,253,188千円と増加しています。また、株式会社レコチョクの連結子会社化に伴い非支配株主持分が1,183,061千円増加しています。
ROAとROE
NexToneのROAは前期末の3.8%から当第3四半期末の3.2%に低下しています。これは新規連結子会社の取得による資産の大幅増加を反映したものと考えられます。一方、ROEは前期末の18.1%から当第3四半期末の12.5%に低下しています。これは主要事業の成長が鈍化したためと推察されます。今後の更なる収益力の向上に期待が高まります。
キャッシュフロー
NexToneのキャッシュフローは営業活動によるキャッシュ・フローが好調に推移しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、新規事業の開発や子会社の買収など、積極的な先行投資を行っている様子がうかがえます。今後の更なる事業拡大に期待が高まります。
配当の支払額
NexToneでは、配当金の支払いは行われていないようです。成長に向けた内部留保の活用を優先しているものと考えられます。株主還元については今後の業績動向を踏まえて検討されていくことでしょう。
今後の展望
NexToneは、既存事業の成長加速と新規事業の創出を目指しています。今回の株式会社レコチョクとの資本業務提携により、両社のシナジー効果が期待されます。デジタルコンテンツディストリビューション事業やストリーミング音楽配信事業の拡大など、今後の成長が一層加速するものと期待されます。
編集部のまとめ
NexToneは、業界最大手の著作権管理会社として、着実な業績拡大を続けています。特に今期は新規連結子会社の取得により事業規模が大幅に拡大しました。今後もデジタルコンテンツ配信事業の成長が期待されており、さらなる業績improvement
に期待がかかっています。
株式会社NexToneの決算日や配当についてまとめました。
NexToneは3月期決算で、決算日は3月31日、決算発表は通常5月中旬頃となります。また、現時点では配当金の支払いは行われていませんが、今後の業績次第で検討されていくことが期待されます。