株式会社クロップスの最新の決算報告書を分析してみました。同社は携帯電話の販売やサービス、人材派遣、ビルメンテナンス、店舗運営などさまざまな事業を展開する企業です。第3四半期累計の売上高は40,110百万円と前年同期比で14.4%増加と、堅調に推移していることがわかります。
企業情報
企業名: 株式会社クロップス
証券コード: E05504
決算期: 3月
株式会社クロップスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社クロップスの決算期は3月です。第3四半期決算は12月31日が決算日となっています。従って、年間の決算は3月31日が決算日となるスケジュールです。
主な事業
株式会社クロップスは、携帯電話の販売やその周辺サービスを提供する「移動体通信事業」、人材派遣サービスを展開する「人材派遣事業」、ビルの清掃や設備管理などを手がける「ビルメンテナンス事業」、不動産の店舗転貸借や売買などを行う「店舗転貸借事業」「不動産売買事業」、そして文具・生活用品の卸売を行う「卸事業」などを展開しています。
今期の業績と利益率は?
第3四半期累計期間の売上高は40,110百万円で、前年同期比14.4%の増収となりました。一方で、営業利益は1,655百万円と前年同期比13.9%の減益となりました。利益率は4.1%となっています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は、2023年3月期が48,380百万円、2022年3月期が35,074百万円、2021年3月期が32,866百万円と、堅調に推移しています。利益面では、2023年3月期が2,432百万円、2022年3月期が2,084百万円、2021年3月期が1,922百万円となっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は33,347百万円となっています。前期末比では8.6%の増加となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が前期末比14.3%増の18,734百万円となっています。これは主に商品が1,579百万円増加したことによるものです。固定資産は前期末比1.9%増の14,612百万円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が前期末比16.8%増の11,713百万円となっています。これは主に買掛金が1,273百万円増加したことによるものです。固定負債は前期末比6.4%増の8,730百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、前期末比3.3%増の12,903百万円となっています。利益剰余金が822百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、前期5.7%から当期5.7%と変わらずに推移しています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は前期9.4%から当期8.1%に低下しています。これは利益が減少したことが主な要因です。
キャッシュフロー
第3四半期累計期間のキャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは1,033百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは67百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは920百万円のマイナスとなっています。全体として現金及び現金同等物は前期末より7百万円減少しています。
配当の支払額
2023年3月期の年間配当金は1株当たり40円(中間20円、期末20円)でした。2024年3月期は、これまでの実績を踏まえ、1株当たり40円(中間20円、期末20円)を予定しています。
今後の展望
今後の経済環境は不透明な状況が続くと予想されますが、同社は各事業において顧客ニーズに合わせた取り組みを行うことで、さらなる業績の拡大を目指していきます。中でも、移動体通信事業」の収益力強化や「店舗転貸借事業」「不動産売買事業」の成長などに注力していく方針です。引き続き事業基盤の強化に取り組んでいくと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社クロップスは、携帯電話販売や人材派遣、不動産事業など、多角化した事業展開を行っており、第3四半期累計では売上高が前年同期比で2桁増加と好調な業績を収めています。一方で利益面では減益となっているものの、長期的な成長に向けて各事業の収益力強化に注力していく方針のようです。今後の事業展開にも注目が集まりそうです。
株式会社クロップスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社クロップスの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日となっています。直近の配当実績は1株当たり40円(中間20円、期末20円)で、今期も同水準を予定しています。同社は今後の事業拡大に期待が寄せられており、引き続き注目していきたいと思います。