トラストホールディングス株式会社の2023年12月期第2四半期決算をご紹介します。新型コロナの影響が和らぐなか、同社は駐車場事業や不動産事業を中心に、着実に業績を伸ばしています。特に不動産事業では、「トラスト鳥栖本町ネクサージュ」や「トラストレジデンス南里」の新築マンションが好調に推移し、売上高が前年同期比125.4%増となりました。また、駐車場事業でも社会経済活動の回復により前年同期比2.1%増と堅調に推移しています。この結果、同社の売上高は前年同期比24.4%増、営業利益は145.9%増となりました。更なる業績改善に期待が高まります。
企業情報
企業名: トラストホールディングス株式会社
証券コード: 32860
決算期: 2023年12月期
トラストホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
トラストホールディングス株式会社の決算日は6月30日です。第2四半期決算は12月31日に行われます。会社は今回、2023年12月期第2四半期の決算を発表しました。
主な事業
トラストホールディングス株式会社は、駐車場事業、不動産事業、駐車場等小口化事業、メディカルサービス事業、RV事業、ウォーター事業などを展開しています。主力の駐車場事業と不動産事業が同社の収益の柱となっています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間において、同社の売上高は前年同期比24.4%増の7,064,641千円、営業利益は145.9%増の372,924千円、経常利益は201.3%増の340,353千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は86.3%増の187,852千円と大幅な増益となりました。主力の駐車場事業と不動産事業が好調に推移したことが業績改善に貢献しています。
売上・利益の推移
トラストホールディングスの売上高は前年同期比24.4%増と大幅な増収となりました。営業利益も145.9%増、経常利益は201.3%増と大きく伸びています。親会社株主に帰属する四半期純利益も86.3%増と好調な業績回復が続いています。駐車場事業と不動産事業の好調さが業績を牽引しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の総資産は8,077,723千円となり、前連結会計年度末に比べ1,354,256千円減少しました。これは主に不動産事業における仕掛販売用不動産の減少によるものです。一方、負債合計は7,281,807千円となり、前連結会計年度末に比べ1,527,626千円減少しました。
資産の部
流動資産は5,123,599千円と前連結会計年度末に比べ1,245,994千円減少しました。これは主に現金及び預金の減少と不動産事業における仕掛販売用不動産の減少によるものです。固定資産は2,954,124千円と前連結会計年度末に比べ108,261千円減少しました。
負債の部
流動負債は4,315,597千円と前連結会計年度末に比べ1,234,451千円減少しました。これは主に短期借入金の減少と不動産事業における新築マンションの竣工等に伴う買掛金の減少によるものです。固定負債は2,966,210千円と前連結会計年度末に比べ293,174千円減少しました。
純資産の部
純資産は795,915千円となり、前連結会計年度末に比べ173,369千円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は9.9%と前連結会計年度末より3.3ポイント上昇しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は4.2%、ROE(自己資本利益率)は23.6%と、前年同期に比べてそれぞれ改善されています。これは主に、駐車場事業と不動産事業の好調による経常利益の増加によるものです。今後も収益力の向上に期待が高まっています。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが467,371千円のプラスと大幅に改善。これは主に、棚卸資産の減少と税金等調整前四半期純利益の計上によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは64,744千円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは1,112,567千円のマイナスとなりました。
配当の支払額
同社は、第2四半期連結累計期間において1株当たり10円の期末配当を実施しました。また、2024年2月9日開催の取締役会において、1株当たり8円の中間配当の支払いを決議しています。株主還元も着実に行われており、業績と連動した適切な配当水準と言えるでしょう。
今後の展望
トラストホールディングスは、駐車場事業の収益力向上、不動産事業における新築マンションの販売強化、駐車場等小口化事業の「トラストパートナーズ」の販売拡大に注力しています。また、各事業の収益改善にも取り組んでいます。引き続き、社会経済活動の回復に合わせて業績の改善が期待されます。
編集部のまとめ
トラストホールディングスの2023年12月期第2四半期決算は、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。主力の駐車場事業と不動産事業が好調に推移したことが業績を牽引しています。また、自己資本比率の改善や営業キャッシュ・フローの増加など、財務体質の強化も進んでいます。今後も事業の成長が期待されるとともに、株主還元の充実も注目されます。
トラストホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
トラストホールディングス株式会社の決算日は6月30日で、第2四半期決算は12月31日に行われています。今回の2023年12月期第2四半期の決算では、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。また、同社は1株当たり10円の期末配当と、1株当たり8円の中間配当を実施する予定です。業績と連動した適切な株主還元が行われています。