KADOKAWA株式会社の2023年12月期第3四半期業績が公開されました。KADOKAWA は出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTech事業などを展開する総合エンターテインメント企業で、2023年3月期には連結売上高が2,550億円と大きな企業に成長しました。
企業情報
企業名: 株式会社KADOKAWA
証券コード: E30731
決算期: 3月31日
株式会社KADOKAWAの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社KADOKAWAの決算期は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。
主な事業
株式会社KADOKAWAは、出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTech事業などを展開するエンターテインメント企業です。書籍や雑誌の出版、アニメや実写映画の制作、人気ゲームの開発・販売、動画配信サービス「ニコニコ」の運営など、幅広い事業領域を持っています。中でも、自社IPを軸にしたメディアミックス展開が同社の強みとなっています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の連結業績は、売上高1,870億円、営業利益133億円、経常利益134億円、親会社株主に帰属する四半期純利益63億円となりました。利益率は、営業利益率が7.1%、経常利益率が7.2%、純利益率が3.4%となっています。
売上・利益の推移
前年同期と比較すると、売上高は1.4%減少、営業利益は31.4%減少、経常利益は37.9%減少、親会社株主に帰属する四半期純利益は48.1%減少しました。主な要因として、前期の大ヒットゲームの反動減や、一部事業での戦略的な投資増加などが挙げられます。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
2023年12月31日時点の総資産は3,262億円となり、前期末比で566億円減少しました。現金及び預金が減少したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は1,174億円となり、前期末比で422億円減少しました。長期借入金の返済が進んだことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は2,088億円となり、前期末比で143億円減少しました。自己株式の取得などにより株主資本が減少したためです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は4.1%、ROE(自己資本利益率)は3.0%となっています。前年同期と比べ、ROAは1.6ポイント、ROEは2.4ポイント低下しました。利益率の悪化が影響しています。
キャッシュフロー
営業活動により1.7億円のキャッシュ・インを確保しましたが、投資活動に79.6億円、財務活動に654.8億円のキャッシュ・アウトがあり、現金及び現金同等物は595億円となりました。
配当の支払額
2023年3月期の年間配当金は1株当たり30円、総額で42.5億円の配当を実施しました。今後も株主還元を継続する方針です。
今後の展望
KADOKAWAは、中期的な売上目標として2028年3月期に3,400億円、営業利益目標を340億円に設定しています。海外展開の強化や投資の最適化などにより、持続的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
KADOKAWAは、出版、映像、ゲームなど多角的な事業を展開するエンターテインメント企業です。今期は前期の反動減や戦略投資の影響があり、増収にはなりませんでしたが、依然として高い収益力を維持しています。今後は海外展開の加速や新規事業の育成など、中長期的な成長に向けた取り組みに注目です。
株式会社KADOKAWAの決算日や配当についてまとめました。
KADOKAWAの決算期は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。2023年3月期の年間配当金は1株当たり30円で、総額42.5億円の配当を実施しました。KADOKAWAは引き続き安定的な株主還元を行っていく方針です。