株式会社エフテックは、自動車部品の製造・開発を手がける企業です。全体的に業績は好調で、特に海外事業の増収効果により、前年同期比で大幅な売上高増加を記録しました。コロナ禍や半導体不足の影響は徐々に改善傾向にあり、今後のさらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社エフテック
証券コード: 72120
決算期: 2023年3月期
株式会社エフテックの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エフテックの決算日は3月31日です。第3四半期の決算発表は2024年2月13日に行われました。
主な事業
株式会社エフテックは、自動車部品の製造・開発を主な事業としています。自動車向けのシート部品や駆動系部品などの生産を手がけており、グローバルに展開しています。特に北米事業が大きな柱となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高215,055百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益528百万円(前年同期比414.9%増)となりました。業績は好調に推移しており、特に海外事業の増収効果が大きく貢献しています。
売上・利益の推移
直近3年の売上高は増加傾向にあり、2023年3月期は189,986百万円と前期から大幅に増加しました。一方で利益は減少傾向にあり、2023年3月期の経常利益は320百万円と前期から大幅に減少しています。今期は徐々に回復基調にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は188,454百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,316百万円増加しました。負債は119,453百万円で前連結会計年度末比8,073百万円の増加、純資産は69,000百万円で前連結会計年度末比4,243百万円の増加となっています。
資産の部
流動資産は79,320百万円となり、前連結会計年度末比6,716百万円の増加となりました。固定資産は109,133百万円で前連結会計年度末比5,599百万円の増加となっています。
負債の部
流動負債は88,265百万円で前連結会計年度末比12,721百万円の増加、固定負債は31,188百万円で前連結会計年度末比4,648百万円の減少となっています。
純資産の部
純資産は69,000百万円で前連結会計年度末比4,243百万円の増加となりました。自己資本比率は28.4%と前連結会計年度末と同水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の0.4%から当期の△0.3%へと減少しましたが、ROEは前期の1.1%から当期の△0.7%へと減少しました。コロナ禍の影響や半導体不足などで業績が低迷していましたが、徐々に回復傾向にあります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動による資金の増加と投資活動および財務活動による資金の減少となりました。当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は10,534百万円となっています。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり年20円(中間10円、期末10円)を予定しています。前期の配当金は年20円でしたので、当期も同水準の配当を実施する見込みです。
今後の展望
今後は、EV化の進展やM&Aなどを通じたグローバル展開の強化により、持続的な成長を目指します。中期的には、売上高2,500億円、営業利益150億円を目指しています。中国市場の取り組み強化や新興EV市場への参入など、さらなる事業拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社エフテックは、コロナ禍や半導体不足の影響からの回復に向け、前年同期比で大幅な増収増益を果たしました。特に海外事業の強化が功を奏しています。今後はEV化の進展など新たな成長機会にも着目しており、持続的な事業拡大が期待されます。配当も安定的に実施されており、投資家にとっても魅力的な銘柄といえるでしょう。
株式会社エフテックの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エフテックの決算日は3月31日で、第3四半期決算は2024年2月13日に発表されました。直近の配当金は1株当たり年20円(中間10円、期末10円)の予定で、前期と同水準の配当を続けています。今後のEV市場への対応など、同社の成長性に期待が高まっています。