サンワテクノス株式会社の最新の決算報告が発表されました。産業用エレクトロニクス・メカトロニクス業界に特化した技術商社であるサンワテクノス社の業績が、上々の滑り出しとなっています。
企業情報
企業名: サンワテクノス株式会社
証券コード: E02656
決算期: 2023年3月期
サンワテクノス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サンワテクノス株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算発表は2024年2月13日に行われました。
主な事業
サンワテクノス株式会社は、産業用エレクトロニクス・メカトロニクス分野を中心に、電機、電子、機械の3分野にわたる商品を提供する総合的な技術商社です。サーボモータ、リニアモータなどのメカトロ製品、電子部品、半導体製造装置関連の商品を取り扱っており、幅広い業界のニーズにお応えしています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,281億31百万円、営業利益47億14百万円、経常利益49億24百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益39億11百万円となりました。営業利益率は3.7%と堅調な利益水準を維持しています。
売上・利益の推移
前年同期と比較すると、売上高は2.3%減、営業利益は13.0%減、経常利益は9.9%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.5%増となりました。半導体製造装置業界やFA業界向けの販売が減少傾向にあったものの、自動車関連業界向けの設備機器や半導体製造装置業界向けの計測機器の販売が増加し、全体としては前年同期並みの業績を確保できました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は1,025億37百万円となり、前連結会計年度末に比べ40億44百万円減少しました。負債合計は555億25百万円と65億71百万円減少し、純資産合計は470億11百万円と25億26百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、受取手形、売掛金及び契約資産が減少したことが主な要因です。一方で、商品は増加しており、需要に応じた適切な在庫管理を行っていることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金、電子記録債務の減少が主な要因です。債権債務の回収・支払が順調に進んでいることを示しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金の増加が主な要因です。自己資本比率は45.8%と高水準を維持しており、健全な財務体質を保っています。
ROAとROE
当第3四半期連結会計期間末のROAは4.8%、ROEは8.3%となりました。前年同期に比べROAは0.4ポイント低下、ROEは0.3ポイント上昇しています。これは、利益が前年同期に比べ減少したものの、純資産が増加したことで自己資本利益率が向上したためです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、営業活動によるキャッシュ・フローが正の値となり、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローは出入りがあるものの、全体としては前年同期と同水準の良好な状況となっています。
配当の支払額
当期は中間配当として1株当たり45円、期末配当として1株当たり70円の配当を実施する予定です。前期と比べ1株当たりの配当額は増加しており、株主還元に積極的に取り組んでいます。
今後の展望
自動車関連やFA、半導体製造装置業界などの設備投資需要は引き続き堅調に推移することが見込まれます。一方で、インフレ抑制のための金融引き締め政策など、不透明な要素もあります。サプライチェーンの混乱解消や中国経済の低迷など、注視すべき課題もあります。このような状況下、脱炭素化や情報化投資など、成長分野への取り組みを強化し、中長期的な企業価値向上につなげていきたいと考えています。
編集部のまとめ
サンワテクノス株式会社の業績は第3四半期も堅調に推移しています。半導体関連の需要減少といった課題もありますが、自動車関連や脱炭素化などの成長分野に注力し、ビジネスチャンスの獲得に努めています。健全な財務基盤と株主還元の充実も評価できる企業です。今後の更なる業績向上に期待が高まります。
サンワテクノス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サンワテクノス株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算の発表は2024年2月13日に行われました。配当については、中間配当1株45円、期末配当1株70円の計115円の配当を実施する予定です。今後の成長に期待が高まる企業といえるでしょう。