フクダ電子株式会社の2023年12月期の第3四半期決算報告書が発表されました。堅調な業績を示しており、市場からも高い評価を受けています。今回の決算では、売上高、営業利益、経常利益などの主要指標が大幅に増加し、企業の成長力を感じさせる内容となっています。今後の展開にも注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: フクダ電子株式会社
証券コード: 6960
決算期: 2023年3月期
フクダ電子株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
フクダ電子株式会社の決算日は3月31日です。決算時期は4月から翌年3月までの1年間となります。第3四半期では2023年12月31日時点の業績が発表されました。
主な事業
フクダ電子株式会社は、医療機器の開発・製造・販売を行う企業です。生体検査装置、生体情報モニター、治療装置、消耗品等の4つのセグメントで事業を展開しています。特に、在宅医療向けのレンタル事業やAEDなどの治療装置分野が好調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は売上高992億58百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益192億86百万円(同20.0%増)、経常利益196億3百万円(同16.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益136億36百万円(同17.5%増)となり、増収増益を果たしています。利益率も順調に推移しています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と利益の推移を見ると、堅調な業績を維持していることがわかります。2023年3月期通期では、売上高が1,346億48百万円、営業利益が250億81百万円、経常利益が250億81百万円、当期純利益が172億78百万円となっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が2,107億37百万円と前期末比38億14百万円増加しており、純資産は1,732億32百万円と同101億85百万円増加しています。自己資本比率も82.2%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が51億14百万円増加したほか、商品及び製品が46億28百万円増加しています。一方で、受取手形及び売掛金が65億90百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、未払法人税等が34億34百万円減少、賞与引当金が23億84百万円減少しています。これにより、負債合計は375億4百万円と前期末から63億70百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が81億46百万円増加しています。これにより、純資産合計は1,732億32百万円と前期末から101億85百万円増加しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は2023年3月期が12.1%、2023年12月期第3四半期では12.3%と高水準を維持しています。ROE(自己資本当期純利益率)も2023年3月期が10.6%、2023年12月期第3四半期では13.0%と上昇しており、資本効率の高さが伺えます。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが143億89百万円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが61億90百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが41億52百万円の減少となり、全体として40億44百万円の増加となっています。
配当の支払額
2023年3月期の期末配当は1株当たり140円、2023年12月期の中間配当は1株当たり80円と、堅調な配当を実施しています。今後も安定した配当政策を続けていくことが期待されます。
今後の展望
2023年度以降も、医療DXの進展や地域医療連携の深化などの市場環境の変化に対応した新製品の投入や、在宅医療向けレンタル事業の拡大など、フクダ電子グループの中長期的な成長が期待されます。今後も経営力の向上と株主還元の強化に努めていくことが見込まれます。
編集部のまとめ
フクダ電子株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、堅調な業績を示しました。売上高、利益ともに前年同期比で増加しており、特に在宅医療向けや治療装置分野が好調に推移しています。また、財務体質も健全で、ROAやROEも高水準を維持しています。今後も医療分野のデジタル化やニーズの多様化に対応した事業展開が期待されます。株主還元も安定的に行われており、注目が集まる企業だと言えるでしょう。
フクダ電子株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フクダ電子株式会社の決算日は3月31日で、決算期は4月から翌年3月までの1年間です。2023年3月期の期末配当は1株当たり140円、2023年12月期の中間配当は1株当たり80円と堅調な配当を行っています。今後も安定した配当政策が期待されます。