矢作建設工業株式会社の第3四半期決算報告書が発表されました!建築、土木、不動産の各事業が好調に推移し、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。特に不動産事業の収益が大幅に伸びたことが業績を牽引しているようです。今期の通期業績も順調に推移しており、株主の皆様への還元として中間配当も行われる予定です。今後の事業展開にも期待がかかります。
企業情報
企業名: 矢作建設工業株式会社
証券コード: E00148
決算期: 3月期
矢作建設工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
矢作建設工業株式会社の決算日は3月31日です。四半期決算は6月、9月、12月の各月に行われており、第3四半期の決算発表が今回のものとなります。
主な事業
矢作建設工業株式会社は建築、土木、不動産の3つの事業を展開しています。建築事業では一般建築工事や耐震補強工事、土木事業では鉄道工事やゴルフ場運営、不動産事業では自社開発による産業用地の販売やマンション分譲などを行っています。これらの事業領域で総合的な事業展開を行っており、高い技術力と豊富な実績を活かした事業運営を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高90,821百万円(前年同期比24.3%増)、営業利益9,041百万円(同167.3%増)、経常利益9,155百万円(同165.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6,258百万円(同170.2%増)と、全ての利益指標で大幅な増加となりました。営業利益率は9.9%と高水準を維持しております。
売上・利益の推移
最近の業績を見ると、売上高は前連結会計年度の111,110百万円から当第3四半期累計で90,821百万円と大幅に増加しています。利益面では、経常利益が前年同期の3,448百万円から9,155百万円に大きく伸長しています。この背景には建築、土木、不動産の各事業が好調に推移したことが寄与しています。特に不動産事業の収益の伸びが目立ちます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財務状況を見ると、資産合計は128,319百万円と前連結会計年度末に比べ1,668百万円減少しました。これは主に売上債権や販売用不動産の減少によるものです。一方、負債合計は63,463百万円と6,092百万円減少し、純資産合計は64,855百万円と4,424百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金預金が前期末比1,921百万円減少の20,900百万円となっています。一方で、販売用不動産が2,156百万円減少し18,083百万円になっています。これは好調な事業展開により物件の売却が進捗したためと考えられます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が14,500百万円減少して13,600百万円となっています。債務圧縮が進み、財務体質の改善が図られていることがわかります。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3,914百万円増加して55,810百万円になっており、自己資本比率は50.5%と高水準を維持しています。この結果、財務基盤が一層強化されたことが確認できます。
ROAとROE
ROAは前年同期の2.7%から8.9%に、ROEは前年同期の4.0%から9.6%に大幅に上昇しています。これは当期の収益力の向上と効率的な資産活用により、企業価値の向上につながっていると評価できます。今後も高水準のROA、ROEを維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが13,397百万円のプラスとなっています。これは好調な事業展開による収益力の向上と、運転資金の効率化によるものと考えられます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1,794百万円のマイナスとなっており、今後の成長投資への備えがなされていると言えます。
配当の支払額
当期の中間配当として1株当たり30円の配当が決定されています。前期の年間配当40円から見ると、増配傾向にあるといえます。今後も株主還元の強化に取り組んでいくことが期待されます。
今後の展望
矢作建設工業株式会社は、引き続き建築、土木、不動産の3つの事業領域において高い技術力と豊富な実績を活かし、堅調な業績を維持していくことが期待されます。特に、不動産事業の好調な業績が今後の成長ドライバーとなる可能性があります。また、財務基盤の強化による企業価値の向上にも注目が集まっています。今後の業績に期待が高まっているといえるでしょう。
編集部のまとめ
今回の矢作建設工業株式会社の決算は、建築、土木、不動産の各事業が好調に推移し、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。特に不動産事業の収益が大きく伸びたことが業績を押し上げています。財務状況も健全化が進み、株主還元の強化にも取り組んでいる様子がうかがえます。今後も安定した業績の維持と企業価値の向上が期待されます。
矢作建設工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
矢作建設工業株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月に行われています。当期の中間配当は1株当たり30円が決定され、前期の年間配当40円から増配傾向にあることが確認できました。今後も株主還元の強化に取り組んでいくことが期待されます。