この度、神奈川中央交通株式会社が第3四半期決算を発表しました。売上高は87,213百万円と前年同期比で13.4%の増加を記録しました。経常利益も6,469百万円と大幅な増加となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,934百万円と33.3%の増加となりました。この決算の背景にある要因や同社の今後の展望について詳しくお伝えします。
企業情報
企業名: 神奈川中央交通株式会社
証券コード: E04158
決算期: 2023年3月31日
神奈川中央交通株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
神奈川中央交通株式会社の決算日は3月31日です。四半期決算は年4回行われ、2月13日に第3四半期の決算報告書が提出されました。
主な事業
神奈川中央交通株式会社は、旅客自動車事業を中心に、不動産事業、自動車販売事業、その他の事業を展開しています。旅客自動車事業では、乗合バス事業、貸切バス事業、タクシー事業を手掛けており、地域に密着した交通サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高87,213百万円、営業利益6,191百万円、経常利益6,469百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益3,934百万円と大幅な増収増益となりました。この結果、営業利益率は7.1%、経常利益率は7.4%と高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
神奈川中央交通の売上高は、前年同期比13.4%増の87,213百万円となりました。経常利益も前年同期比43.0%増の6,469百万円と大幅な増益となっています。親会社株主に帰属する四半期純利益も前年同期比33.3%増の3,934百万円と、好調な業績となりました。
四半期連結貸借対照表について
神奈川中央交通の四半期連結貸借対照表をみると、資産が156,040百万円、負債が97,023百万円、純資産が59,016百万円となっています。前期末と比べ、資産は5,471百万円増加、負債は665百万円減少、純資産は6,136百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が105,564百万円、投資有価証券が17,915百万円となっています。前期末から有形固定資産は減少しましたが、投資有価証券の時価評価額が増加したことで、資産全体としては増加しました。
負債の部
負債の部では、短期借入金が17,771百万円、長期借入金が14,607百万円となっています。前期末と比べ、借入金の返済が進んだことにより負債が減少しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が44,873百万円、その他有価証券評価差額金が6,148百万円となっています。利益剰余金が増加し、株主資本は大幅に改善されました。
ROAとROE
神奈川中央交通のROA(総資産経常利益率)は4.1%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.7%となっています。前年同期と比べROAは0.9ポイント、ROEは1.0ポイント上昇しており、収益性が向上していることがわかります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、営業活動によるキャッシュ・フローが8,619百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが3,600百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが5,806百万円のマイナスとなりました。全体として現金及び現金同等物が減少しており、手元流動性は減少傾向にあります。
配当の支払額
当期の中間配当金は1株あたり20円を実施しており、年間配当金見込額は1株当たり40円となっています。前期と比べ変更はありません。株主還元の強化を継続しています。
今後の展望
神奈川中央交通は、主力の旅客自動車事業における需要回復と効率化を進めることで、収益力の向上を図っていく方針です。また、不動産事業や自動車販売事業など、他の事業セグメントの収益性も高まっており、今後もグループ全体の業績拡大が期待されます。新型コロナウイルス感染症による影響も徐々に改善傾向にあることから、中長期的な成長に期待がかかっています。
編集部のまとめ
神奈川中央交通株式会社の第3四半期決算は、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。特に旅客自動車事業の回復と、不動産事業や自動車販売事業の好調な業績が寄与しています。
借入金の返済が進み、自己資本比率も向上するなど、財務面でも健全性が高まっています。
今後も需要回復と事業領域の拡大により、継続的な業績向上が期待されます。株主還元の強化も続けており、同社の成長性と株主還元が高く評価されそうです。
神奈川中央交通株式会社の決算日や配当についてまとめました。
神奈川中央交通の決算日は3月31日で、四半期決算は年4回行われています。
当期の配当金は1株当たり40円を予定しており、安定した株主還元を継続しています。今後も同社の成長に注目していきたいと思います。