長野計器株式会社の決算報告書が公開されました!2023年12月期の決算内容を分析してみました。同社は圧力計や圧力センサ、計測制御機器などを製造・販売する企業です。電子部品の調達状況改善で生産能力が増加し、売上高は524億15百万円と前年同期比12.8%増となりました。利益面でも営業利益58億83百万円、経常利益60億48百万円と大幅な増益となりました。今後も自動車関連や半導体業界向けの需要が好調に推移することで、さらなる業績向上が期待できそうです。
企業情報
企業名: 長野計器株式会社
証券コード: 77150
決算期: 2023年12月期
長野計器株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
長野計器株式会社は3月31日が決算日です。第3四半期決算(2023年12月期)の報告が行われました。年間の決算は2024年2月13日に行われる予定です。
主な事業
長野計器株式会社は、圧力計、圧力センサ、計測制御機器などの製造・販売を行う企業です。主に産業機械、自動車、半導体業界向けの製品を提供しています。また、ダイカスト製品の製造やAutoモーティブ関連の事業にも取り組んでいます。国内外の幅広い顧客基盤を持っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期の業績は、売上高524億15百万円、営業利益58億83百万円、経常利益60億48百万円となりました。利益率は、営業利益率11.2%、経常利益率11.5%と、前年同期に比べ大幅に改善しています。生産能力の増加により、受注が好調だったことが主な要因です。
売上・利益の推移
長野計器株式会社の過去3年の業績推移を見ると、売上高は増加傾向にあります。2021年度は465億円でしたが、2022年度は465億円、2023年度は524億円と12.8%増となっています。利益面でも、営業利益は58億83百万円、経常利益は60億48百万円と大幅な増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産687億16百万円となっています。前期末比で58億52百万円増加しました。主な増加要因は、棚卸資産、投資有価証券、電子記録債権の増加です。一方、負債は300億76百万円で、前期末比5億22百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が408億58百万円と増加しました。特に棚卸資産が171億91百万円と大幅に増えています。一方、固定資産は278億57百万円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が214億64百万円で、支払手形及び買掛金、未払法人税等が増加しています。固定負債は86億11百万円となっています。
純資産の部
純資産の部は386億40百万円となり、前期末比53億30百万円増加しています。利益剰余金やその他有価証券評価差額金、為替換算調整勘定が増加したことが主な要因です。自己資本比率は55.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
長野計器株式会社の2023年12月期のROA(総資産経常利益率)は8.8%、ROE(自己資本当期純利益率)は12.0%となっています。前年同期と比べROAは2.6ポイント、ROEは5.5ポイントそれぞれ上昇しており、収益性が大幅に改善されています。経営効率の向上と財務体質の強化が進んでいるといえます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが72億11百万円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは28億39百万円の支出となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金支払いなどにより34億38百万円の支出でした。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は72億76百万円となっています。
配当の支払額
2023年12月期の配当金は、中間配当18円、期末配当20円の年間38円の配当を予定しています。前期の配当金34円から4円増配となる見通しです。配当性向は18.0%となっており、株主還元の充実が図られています。
今後の展望
長野計器株式会社は、引き続き圧力センサや計測制御機器の需要が好調に推移する見通しです。自動車関連や半導体業界向けの受注が増加すると予想されることから、2024年3月期も増収増益が期待できます。加えて、生産効率化やコスト削減の取り組みを強化することで、収益力の向上も見込まれています。今後の業績拡大と株主還元の充実に期待が高まっています。
編集部のまとめ
長野計器株式会社の2023年12月期決算は、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。電子部品の調達改善により生産能力が向上し、自動車や半導体業界向けの需要が好調に推移したことが主な要因です。ROA、ROEも改善傾向にあり、経営の効率化が進んでいます。今後も増収増益が期待できそうで、株主還元の充実にも注目が集まります。長野計器株式会社の業績は好調に推移しており、今後の成長が期待できる企業といえます。
長野計器株式会社の決算日や配当についてまとめました。
長野計器株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月期の内容が公開されました。2023年12月期の年間配当は中間配当18円、期末配当20円の年間38円の支払いを予定しています。前期より4円増配となる見通しで、株主還元の充実が図られています。