伊勢湾海運株式会社の第101期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

伊勢湾海運株式会社の2023年12月期第3四半期決算を分析してみました。同社は物流事業を手がける老舗企業で、名古屋港を拠点に船内荷役や倉庫管理などの事業を展開してきました。今期は、世界的な物流の減速を受けて売上は前年同期比17.6%減となりましたが、営業利益は約28億円を確保するなど、業績は底堅く推移しました。また、貸借対照表も健全で、自己資本比率は75.3%と高い水準を維持しています。今後も国内外の物流需要の取り込みに注力し、収益力の向上を図っていくものと考えられます。

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企業情報

企業名: 伊勢湾海運株式会社
証券コード: E04330
決算期: 3月

伊勢湾海運株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

伊勢湾海運株式会社の決算期は3月となっており、毎年6月下旬に定時株主総会を開催し、事業年度の決算内容を報告しています。また、四半期決算につきましては、2月、5月、8月、11月に発表されます。

主な事業

伊勢湾海運株式会社は、名古屋港を拠点とした物流事業を展開しています。具体的には、船内荷役、はしけ運送、倉庫管理、海上運送、陸上運送などのサービスを提供しており、自動車や自動車部品、金属加工機といった幅広い品目を取り扱っています。また、同社は名古屋港における中核的な港湾事業者の一つとして、地域の物流インフラを支えてきました。

今期の業績と利益率は?

2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が438億94百万円、営業利益が28億46百万円と前年同期比で減収となりました。これは、世界的な物流の減速を受けて、高騰していた海上運賃が沈静化したことによるものです。しかしながら、営業利益率は6.5%と依然として高い水準を維持しており、同社の収益力の高さが窺えます。

売上・利益の推移

最近3年間の売上高と利益の推移を見ると、2022年3月期が最高の売上高を記録し、その後は物流の減速を受けて若干の減少となっています。一方で、利益面では2023年3月期がピークで、その後は減益基調にありますが、依然として高水準を維持しています。今後の物流需要回復に伴い、再び業績の拡大が期待されます。

四半期連結貸借対照表について

2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は562億33百万円となっています。これは前期末から14億87百万円の増加となりました。資産の内訳では、流動資産が271億88百万円、固定資産が290億45百万円となっています。

資産の部

資産の部では、現金及び預金が168億88百万円と手許流動性が良好です。また、有形固定資産が221億54百万円と、同社の事業に必要な物的資産が充実しています。一方で、受取手形・売掛金は80億56百万円と前期末から減少しています。

負債の部

負債の部では、買掛金が40億13百万円、退職給付に係る負債が37億44百万円となっています。総負債は122億67百万円で、前期末から10億34百万円減少しました。

純資産の部

純資産は439億65百万円と、前期末から25億22百万円増加しています。このため、自己資本比率は75.3%と高水準を維持しており、財務体質は極めて健全です。

ROAとROE

直近3年間のROAとROEの推移を見ると、ROAは6%前後、ROEは10%前後で推移しています。これらの指標は、同社の資産効率性や株主資本効率性が高いことを示しています。ここ数年は物流需要が堅調で、設備投資などにも積極的に取り組んでおり、企業価値向上に寄与していると言えるでしょう。

キャッシュフロー

キャッシュ・フローに目を向けると、営業活動によるキャッシュ・フローは安定して確保されており、投資活動によるキャッシュ・フローもプラスに推移しています。この結果、手元流動性の指標である現金及び預金が168億88百万円と充実しており、財務基盤は強固といえます。今後も安定的なキャッシュ・フローの創出が期待されます。

配当の支払額

伊勢湾海運株式会社は、株主への利益還元として配当を実施しています。2023年3月期では、年間33円の配当が行われ、2023年12月期第3四半期では12円の中間配当が支払われました。同社は株主還元にも力を入れており、今後も安定した配当が期待できる企業だと言えるでしょう。

今後の展望

中期的には、名古屋港における物流需要の取り込みに注力するとともに、新たなサービスメニューの拡充にも力を入れていくとみられます。例えば、SDGs対応の物流サービスや、お客様のサプライチェーンニーズに合わせたソリューション提案など、付加価値の高い取り組みを進めていくことが期待されます。また、近年注力している木材加工事業など、新分野への事業展開も期待されるところです。

編集部のまとめ

伊勢湾海運株式会社は、名古屋港における物流の中核企業として、安定的な収益基盤を築いてきました。足元では一時的な物流減速の影響を受けましたが、中長期的には、国内外の物流ニーズの取り込みと新サービスの開発により、持続的な成長が期待できる企業といえるでしょう。また、健全な財務基盤と安定的な配当も魅力的な要素です。今後の更なる飛躍に注目していきたいと思います。

伊勢湾海運株式会社の決算日や配当についてまとめました。

伊勢湾海運株式会社の決算期は3月で、毎年6月下旬に定時株主総会を開催しています。また、配当については、2023年3月期では年間33円、2023年12月期第3四半期では12円の中間配当が支払われるなど、株主への利益還元にも注力しています。今後も安定した配当が期待できる企業だと言えるでしょう。

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