スタンレー電気が四半期決算を発表しましたね。売上高3,553億円で前年同期比9.7%増加、営業利益274億円と22.0%増加と順調な業績となりました。車載用ランプの販売が好調だったことが大きな要因です。また、経常利益349億円と29.0%増と、利益面でも良好な結果が出ています。
企業情報
企業名: スタンレー電気株式会社
証券コード: 69230
決算期: 3月期
スタンレー電気株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
スタンレー電気の決算は3月期です。つまり、決算期は年1回で、3月31日が決算日となっています。
主な事業
スタンレー電気は自動車機器事業、コンポーネンツ事業、電子応用製品事業の3つの事業セグメントを展開しています。自動車用ランプをはじめとする自動車部品や、LED、液晶パネルなどの電子部品、さらにLED照明などの電子応用製品を製造しています。これら製品を自動車メーカーや家電メーカーなどに供給しており、国内外で事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は売上高3,553億円、営業利益274億円と増収増益となっています。営業利益率は7.7%となっています。コロナ禍からの回復や自動車生産の増加などが好影響を与え、業績が改善されたようです。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、2023年3月期は売上高4,395億円、営業利益445億円と過去最高を更新しました。2022年3月期の売上高3,989億円、営業利益384億円と比べても増収増益と好調な業績となっています。自動車関連事業を中心に業績が順調に推移しているようです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は6,663億円と前期末から366億円増加しています。主な要因は、受取手形・売掛金や棚卸資産の増加です。
資産の部
流動資産は3,484億円と前期末から270億円増加しています。これは受取手形・売掛金が増加したことなどが要因です。固定資産は3,178億円と96億円増加しています。有形固定資産は減少したものの、投資有価証券などが増加しています。
負債の部
負債合計は1,133億円と前期末から198億円増加しています。支払手形・買掛金や繰延税金負債が増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は5,529億円と前期末から168億円増加しています。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、利益剰余金が増加しています。また、為替換算調整勘定などのその他の包括利益累計額も増加しました。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期の8.8%から当期8.1%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の11.6%から当期10.6%と低下しています。これは利益が伸びているものの、総資産や自己資本も増加したことで、利益率が低下したためと考えられます。今後は収益性の向上に努める必要がありそうです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは259億円の収入となっています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは116億円の支出となっています。これは有形固定資産の取得などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは35億円の支出となっています。全体としてキャッシュ・フローは黒字基調を維持しています。
配当の支払額
スタンレー電気は、2023年5月に1株当たり25円、2023年10月に1株当たり27円の配当を実施しています。この結果、年間配当金は1株当たり52円となりました。前期の1株当たり50円から増配となっています。安定的な配当を行っているようです。
今後の展望
スタンレー電気は自動車関連事業を中心に好業績を維持しています。しかし、部品調達の高騰や為替変動などのリスクもあり、今後も注意が必要です。また、SDGs対応など環境問題への取り組みにも力を入れているようです。今後も安定的な成長と収益性の向上を目指していくと思われます。
編集部のまとめ
スタンレー電気は自動車関連事業を中心に順調な業績を残しています。特に自動車用ランプなどの売上が好調で、増収増益を達成しました。今後も自動車需要の回復と環境対応製品の拡大により、さらなる業績拡大が期待できそうです。一方で、部品調達コストの上昇や為替変動などのリスク要因にも注意が必要です。今後の成長に向け、更なる収益力の強化に取り組んでいくと良いでしょう。
スタンレー電気株式会社の決算日や配当についてまとめました。
スタンレー電気の決算期は3月期で、決算日は3月31日です。年間配当金は1株当たり52円と、前期から増配となっています。堅調な業績をベースに、株主還元にも力を入れていることが分かりましたね。