[株式会社ボルテージはスマートフォンアプリ向けのコンテンツを提供する企業です。2023年12月期第2四半期の決算報告によると、売上高は前年同期比20.1%減の1,841,695千円、親会社株主に帰属する四半期純損失は118,599千円となりました。ユーザー嗜好の変化に柔軟に対応し、新タイトルの投入やサービス改善に注力していく必要があると考えられます。]
企業情報
企業名: 株式会社ボルテージ
証券コード: E24392
決算期: 6月
株式会社ボルテージの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ボルテージの決算日は6月30日です。第2四半期決算は12月31日に行われています。
主な事業
株式会社ボルテージは、主にモバイルコンテンツ事業を展開しています。女性向けのグラフィックノベルや恋愛ドラマアプリを中心に、「日本語女性向け」「英語・アジア女性向け」「男性向け」「電子コミック・コンシューマ」の4つの事業区分で事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第2四半期の業績は、売上高が1,841,695千円、前年同期比で20.1%減となっています。一方で、営業損失は118,831千円、経常損失は116,966千円、親会社株主に帰属する四半期純損失は118,599千円となり、いずれも大幅な赤字となっています。利益率については、売上に対する経常損失率が6.35%となっています。
売上・利益の推移
株式会社ボルテージの売上高は、前年同期比で20.1%減少しています。利益面では大幅な赤字となっており、営業損失が36,121千円から118,831千円に悪化しています。また、経常損失が36,104千円から116,966千円に、親会社株主に帰属する四半期純損失が37,812千円から118,599千円と、それぞれ大幅に悪化しています。売上の減少と経費の増加が響いた結果と考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ボルテージの2023年12月期第2四半期末の総資産は2,837,905千円で、前期末比116,425千円減少しています。負債合計は776,634千円で、前期末比15,197千円減少しています。純資産は2,061,271千円で、前期末比101,228千円減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が1,869,249千円、固定資産が968,655千円となっています。流動資産の減少は主に現金及び預金の減少などによるものです。一方、固定資産は投資有価証券の取得などにより増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が643,806千円、固定負債が132,827千円となっています。流動負債の減少は主に未払費用の減少などによるものです。固定負債は長期借入金の減少がありつつ、繰延税金負債の増加により増加しています。
純資産の部
純資産の部では、2,061,271千円となっています。前期末比101,228千円の減少は、主に親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものです。一方でその他有価証券評価差額金が17,371千円増加しています。
ROAとROE
株式会社ボルテージのROA(総資産利益率)は前期の-2.1%から当期-4.2%と悪化しています。これは主に大幅な赤字計上により、総資産に対する収益性が低下したためです。ROE(自己資本利益率)も前期の-1.8%から当期-5.7%と悪化しており、自己資本に対する収益性の低下が見られます。
キャッシュフロー
株式会社ボルテージの当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが138,693千円のマイナス、投資活動によるキャッシュ・フローが45,823千円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが32,001千円のマイナスとなり、全体として現金及び現金同等物が217,053千円減少しています。
配当の支払額
株式会社ボルテージは、過去3期連続で配当を行っていません。業績悪化により、利益剰余金が減少傾向にあることから、当面の間、配当の実施は難しい状況だと考えられます。
今後の展望
株式会社ボルテージは、ユーザー嗜好の変化に柔軟に対応し、新たなジャンルのタイトルの投入や既存タイトルのサービス改善に注力していく必要があると考えられます。特に、英語圏や男性向けの事業領域における業績回復が重要になってきています。さらに、収支構造の改善にも取り組み、安定した収益基盤の構築を目指す必要があるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社ボルテージは、2023年12月期第2四半期において大幅な減収減益となりました。ユーザー嗜好の変化に対応した新作投入や収支構造の改善が課題となっています。今後の業績回復に向けた経営戦略の展開に注目が集まります。
株式会社ボルテージの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ボルテージの決算日は6月30日で、第2四半期決算は12月31日に行われています。また、過去3期連続で配当を行っていません。業績悪化により、利益剰余金が減少傾向にあることから、当面の間、配当の実施は難しい状況だと考えられます。