ホーチキ株式会社の第3四半期決算報告が公表されました。売上高66,289百万円、営業利益4,667百万円と大幅な増収増益となりました。防災事業の火災報知設備や消火設備の受注が好調に推移したほか、海外での製品群のシステム販売が伸長したことが収益拡大につながりました。
企業情報
企業名: ホーチキ株式会社
証券コード: 67450
決算期: 2023年3月期
ホーチキ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ホーチキ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期は2023年10月1日から12月31日までの3ヶ月間となります。
主な事業
ホーチキ株式会社は、主に火災報知設備や消火設備、放送・インターホン設備、防犯設備などを手掛ける防災・情報通信機器メーカーです。国内外の建物に向けて、住宅から大規模施設まで幅広くシステムを提供しています。近年は海外事業の拡大にも注力しており、アジアを中心とした地域で事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績では、売上高は66,289百万円と前年同期比で11.6%増と大幅に伸長しました。利益面でも営業利益が4,667百万円と前年同期比95.5%増と大幅な増益となりました。防災事業の受注拡大とともに、海外事業の好調な推移が収益改善に寄与しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、売上高は2022年3月期が85,457百万円、2023年3月期第3四半期が66,289百万円と増加基調にあります。利益面では、営業利益が2022年3月期2,387百万円、2023年3月期第3四半期は4,667百万円と大幅に増加しています。防災市場の好調な需要に支えられ、業績は堅調に推移しているといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は78,904百万円で、前連結会計年度末から1,088百万円増加しました。流動資産は58,499百万円、固定資産は20,405百万円となっています。一方、負債合計は29,701百万円と前期末から1,774百万円減少しました。
資産の部
資産の部では、製品が6,862百万円と前期末から1,491百万円増加しました。一方で、売掛金及び契約資産は24,200百万円と前期末から975百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、買掛金及び電子記録債務が12,078百万円と前期末から18百万円減少しました。また、未払消費税等が2,102百万円と前期末から1,129百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が43,986百万円と前期末から1,597百万円増加しました。自己資本比率は62.2%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ホーチキ株式会社のROAは直近の第3四半期で5.9%、ROEは7.4%となっています。前年同期と比較してROAは0.9ポイント、ROEは1.5ポイント上昇しており、収益性が改善傾向にあります。業績好調を受けて自己資本利益率も上向きに推移しているといえます。
キャッシュフロー
第3四半期のキャッシュフローについては、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明です。ただし、営業活動によるキャッシュフローは前年同期に比べて改善している可能性があるほか、投資活動によるキャッシュフローは研究開発投資などに使われていると考えられます。
配当の支払額
ホーチキ株式会社は、年2回の配当を実施しています。直近では、2023年6月に1株当たり51円、2023年12月に25.5円の配当を支払っています。業績の好調さを受けて、安定的な配当を維持しているといえるでしょう。
今後の展望
ホーチキ株式会社は、中期経営計画「VISION2023」の実現に向けて注力しています。国内外の防災・情報通信市場における競争力強化や事業領域拡大に取り組みながら、収益性の改善にも力を入れていく方針です。海外事業の拡大やメンテナンスサービスの強化などを通じて、持続的な成長を目指していく考えです。
編集部のまとめ
ホーチキ株式会社は、国内外での防災事業の好調な業績を背景に、第3四半期は大幅な増収増益を達成しました。リニューアル需要の取り込みやメンテナンス事業の伸長、海外事業の拡大などが奏功しています。財務面でも自己資本比率が62.2%と健全な水準を維持しており、今後の成長に期待が高まっています。
ホーチキ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ホーチキ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年10月1日から12月31日までの3ヶ月間となっています。また、年2回の配当を実施しており、2023年6月に1株当たり51円、12月に25.5円の配当を支払っています。今後も安定配当を維持しつつ、事業の成長に注力していく方針のようです。