極東貿易株式会社の2023年4月~12月の第3四半期決算報告が発表されました!売上高は前年同期比約1%増の309億36百万円、営業利益は前年同期比18%増の5億83百万円と、増収増益となりました。経済環境の先行き不透明感が続く中、同社は新事業分野への注力や資本政策の実行などに取り組み、持続可能な成長を目指しています。
企業情報
企業名: 極東貿易株式会社
証券コード: 80930
決算期: 2024年3月期
極東貿易株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
極東貿易株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は12月31日時点の業績となります。決算日は3月31日、決算発表は翌月の4月下旬頃を予定しています。
主な事業
極東貿易株式会社は、産業設備関連、産業素材関連、機械部品関連の3つの事業を展開しています。産業設備関連では、鉄鋼・化学プラントや重電機器、資源開発機器などを取り扱っています。産業素材関連では、炭素繊維複合材料や自動車部品用樹脂・塗料などを販売しています。機械部品関連では、ばね類やねじ鋲螺など工具類の販売に強みを持っています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の売上高は309億36百万円と前年同期比約1%の増加、営業利益は5億83百万円と前年同期比18%増加しました。同社は、プラント向け重電事業や炭素繊維関連事業、ねじ関連事業などが好調に推移したことで、増収増益を達成しました。また、経常利益率は3.0%と前年同期とほぼ同水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の直近3年間の業績をみると、2022年3月期の売上高は429億57百万円、営業利益は20億65百万円でした。2023年3月期は売上高が429億57百万円、営業利益は16億55百万円と、減収減益となりました。今期第3四半期は前述の通り増収増益となっており、通期でも業績改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の当第3四半期末の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は480億61百万円と前期末から約34億円増加しています。資産の部では、現金及び預金が増加したことなどから流動資産が増加しました。一方、負債の部では短期借入金が増加しているものの、電子記録債務などが減少したことから、負債合計は235億98百万円とほぼ前期末並みとなりました。この結果、純資産は245億63百万円となり、自己資本比率は51.1%を維持しています。
資産の部
当第3四半期末の資産合計は480億61百万円と前期末から約34億円増加しています。流動資産が331億2百万円と前期末から約30億円増加したことが主な要因です。現金及び預金が96億10百万円と前期末から約10億円増加したほか、受取手形、売掛金及び契約資産が143億45百万円と前期末から約5億円増加しています。固定資産も149億59百万円と前期末から約4億円増加しています。
負債の部
負債合計は235億98百万円と前期末からほぼ変わらずとなっています。流動負債が209億52百万円と前期末から約26億円増加しましたが、固定負債が25億45百万円と前期末から約1億円減少したことで相殺されています。流動負債の増加は主に短期借入金が39億16百万円と前期末から約9億円増加したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は245億63百万円と前期末から約18億円増加しています。利益剰余金が82億53百万円と前期末から約3億円増加したことが主な要因です。この結果、自己資本比率は51.1%を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は1.9%、ROE(自己資本利益率)は5.7%と、前期と同水準となっています。ROAは減少傾向にあるものの、ROEは高い水準を維持しています。これは利益率の改善とともに自己資本が安定的に推移していることが要因と考えられます。今後も安定した収益力の向上と財務体質の強化が課題となっています。
キャッシュフロー
同社の2023年第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが13億55百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが8億90百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが6億75百万円のマイナスとなっています。これにより、現金及び現金同等物は前期末より10億10百万円増加し、96億10百万円となりました。今後も安定したキャッシュ・フロー創出が期待されます。
配当の支払額
同社は年2回の配当を行っています。第2四半期末配当は1株37.50円、期末配当は1株37.50円の計75円を予定しており、前期と同水準となっています。この結果、株主還元については堅調に推移しているといえます。
今後の展望
同社は中期経営計画「KBKプラスワン2025」の3年目を迎え、事業ポートフォリオの最適化や新規事業への取り組みを加速させています。足元では海外プラント向け重電事業や機能素材関連事業、機械部品関連事業が好調に推移しており、今後も持続的な成長が期待できます。さらに、株主価値向上に向けた施策も着実に進捗しており、中長期的な企業価値向上が見込まれています。
編集部のまとめ
極東貿易株式会社は第3四半期決算で増収増益を達成しました。産業設備関連や産業素材関連、機械部品関連と多岐にわたる事業ポートフォリオを持ち、堅調な事業展開を行っています。また、中期経営計画の着実な推進や株主還元の維持など、企業価値向上への取り組みも評価できます。今後も同社の持続的な成長が期待されます。
極東貿易株式会社の決算日や配当についてまとめました。
極東貿易株式会社の決算日は3月31日、決算発表は翌月の4月下旬頃を予定しています。配当は年2回で、第2四半期末配当が1株37.50円、期末配当が1株37.50円の計75円を予定しており、前期と同水準を維持しています。株主還元については堅調に推移しており、今後の企業価値向上が期待できます。