株式会社コスモスイニシアの第55期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

不動産
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株式会社コスモスイニシアの決算報告をご紹介します。同社は不動産業界のリーディングカンパニーで、新築マンション開発やホテル事業など幅広い事業に取り組んでいます。今期は、不動産販売を中心に好調な業績を残すことができました。

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企業情報

企業名: 株式会社コスモスイニシア
証券コード: E03938
決算期: 3月期

株式会社コスモスイニシアの決算日・決算時期(スケジュール)は?

コスモスイニシアは3月31日を決算期末としており、通常3月中旬頃に第3四半期決算、6月上旬頃に年間決算を発表しています。

主な事業

コスモスイニシアは、レジデンシャル事業ソリューション事業宿泊事業工事事業の4つの事業セグメントを展開しています。主力のレジデンシャル事業では、新築マンションの開発・販売や中古マンションのリノベーション・販売を行っています。また、収益不動産の開発や不動産賃貸管理も手掛けるソリューション事業、ホテル事業などにも強みを持っています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比21.3%増の756億57百万円と大幅な増収となりました。利益面でも、営業利益が31億58百万円、経常利益が26億35百万円となり、前年同期の赤字から黒字に転換しています。売上総利益率も高水準の19.6%を確保しており、全体的に好調な業績となっています。

売上・利益の推移

過去3年間の連結業績を見ると、売上高は2022年3月期が1,233億円2023年3月期は1,233億円とほぼ横ばいで推移しています。一方、営業利益は2022年3月期の44億円から2023年3月期には44億9百万円と増益基調にあります。収益性の改善が進んでいるものと言えるでしょう。

四半期連結貸借対照表について

2023年12月末時点の連結貸借対照表を見ると、総資産は1,767億99百万円となり、前期末比194億15百万円の増加となっています。この増加の主な要因は、販売用不動産及び仕掛販売用不動産が増加したためです。一方で、負債合計は1,337億91百万円と前期末比179億19百万円の増加となりました。これは、短期借入金や長期借入金が増加したことが主な要因です。

資産の部

資産の部では、現金及び預金は294億76百万円と前期末比40億68百万円減少しましたが、売上拡大に伴い販売用不動産は632億7百万円仕掛販売用不動産が648億71百万円と大幅に増加しています。その他の資産も全体として増加しており、財務体質の強化が進んでいます。

負債の部

負債の部では、短期借入金が435億63百万円長期借入金が476億27百万円と借入金が増加しています。一方で、支払手形及び買掛金は26億87百万円と前期末比44億94百万円減少しています。このように、販売拡大に合わせて必要な資金を調達しつつ、債務圧縮にも取り組んでいます。

純資産の部

純資産の部は、430億8百万円と前期末比14億95百万円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益が計上されたことが主な要因です。自己資本比率は23.78%と一定の水準を維持しており、財務の健全性が保たれています。

ROAとROE

コスモスイニシアのROA(総資産利益率)は前期の2.2%から当期は1.5%へと低下しています。これは総資産が増加した一方で、四半期の業績が相対的に低調だったことが影響しています。一方でROE(自己資本利益率)は前期の14.3%から当期は8.9%へと低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。これは自己資本が増加したものの、利益の伸びが総資産の伸びに追いついていないためです。今後は収益性のさらなる向上が課題となってきそうです。

キャッシュフロー

当期の営業活動によるキャッシュ・フローは432億97百万円のマイナスとなりました。これは、たな卸資産の増加などにより運転資金が増加したことが主な要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは16億27百万円のプラス、財務活動によるキャッシュ・フローは260億3百万円のプラスとなっています。全体としては、手元流動性は減少したものの、必要な投資にも対応できる資金体質を維持しています。

配当の支払額

コスモスイニシアは2023年6月に1株当たり14円、2023年12月に5円の配当を実施しており、年間配当額は19円となっています。配当性向は前期まで20%前後で推移してきましたが、当期は約18%と低下しました。これは利益が増加したものの、現金を留保して事業拡大に備えたためと考えられます。今後も株主還元と事業投資のバランスを取りながら配当を検討していくことが重要です。

今後の展望

コスモスイニシアは、中期経営計画の重点テーマとして「事業・財務基盤の強化」「新たな事業創造」「ESG経営の実践」に取り組んでおり、グループ全体の企業価値を高めていく方針です。中でも収益不動産や宿泊事業の強化など、ストック型ビジネスの拡大を図ることで、収益性と安定性の向上を目指しています。また、新たな価値創造に向けたサービス開発やDX、ESG経営の推進など、中長期的な視点からの施策にも注力しています。堅調な財務基盤をベースに、更なる成長が期待されます。

編集部のまとめ

株式会社コスモスイニシアは、不動産業界でリーディングカンパニーとしての地位を確立している企業です。今期は全事業セグメントで好調に推移し、売上高は756億57百万円、経常利益は26億35百万円と大幅な増収増益を果たしました。財務体質の強化も進み、安定的な成長基盤を築いている様子がうかがえます。今後も、事業ポートフォリオの最適化やDX、ESG経営の推進など、中長期的な企業価値向上に向けた取り組みに期待が高まりそうです。

株式会社コスモスイニシアの決算日や配当についてまとめました。

コスモスイニシアの決算期は3月31日です。通常、3月中旬頃に第3四半期決算、6月上旬頃に年間決算を発表しています。配当については、年間19円(中間5円、期末14円)を実施しており、配当性向は約18%となっています。今後も株主還元と事業投資のバランスを保ちながら、着実な成長を目指していくことが期待されます。

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