株式会社日新の決算報告書から、同社の企業情報や業績、財務状況をお伝えいたします。今期も安定した収益を確保し、着実に成長を遂げている同社の今後の更なる飛躍に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社日新
証券コード: 90660
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
株式会社日新の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社日新の決算日は3月31日です。そのため、第3四半期決算は2023年12月31日時点の業績を報告しています。
主な事業
株式会社日新は、物流事業と旅行事業、不動産事業を展開しています。物流事業では、国内外の航空・海上輸送や倉庫業務を営んでおり、旅行事業では法人向けの業務渡航サービスや団体旅行を提供しています。また、不動産事業では賃貸用オフィスビルの管理運営などにも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結売上高は123,890百万円と前年同期に比べ18.8%減少しました。一方で、営業利益は6,396百万円、経常利益は7,590百万円となり、利益率も前年同期比で減少しつつも高水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2023年3月期の152,544百万円から2024年3月期第3四半期には123,890百万円に減少しましたが、利益面では2023年3月期の経常利益10,528百万円から2024年3月期第3四半期には7,590百万円と高水準を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表は、前連結会計年度末と比べて資産が159,070百万円と増加し、負債も68,141百万円、純資産は90,929百万円となっています。
資産の部
資産は建物・構築物や投資有価証券の増加などにより前連結会計年度末比で5,807百万円増加しています。
負債の部
負債は長期前受金の増加などにより前連結会計年度末比で141百万円増加しています。
純資産の部
純資産は利益剰余金や為替換算調整勘定の増加などにより、前連結会計年度末比で5,666百万円増加しています。
ROAとROE
株式会社日新のROA(総資産利益率)は4.6%、ROE(自己資本利益率)は6.1%となっています。自己資本比率は55.1%と健全な財務体質を維持しています。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが9,946百万円のプラス、一方で投資活動によるキャッシュ・フローは△6,307百万円のマイナスとなりました。これにより、現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末比1,383百万円減少しています。
配当の支払額
株式会社日新は、第2四半期末と期末の年2回、配当を実施しています。直近の2023年11月9日開催の取締役会では、第2四半期末配当を50円/株と決定しました。
今後の展望
株式会社日新は第7次中期経営計画フェーズ1の最終年度を迎え、グループ一丸となって取り組みを進めています。物流事業では倉庫需要の堅調な推移が続き、旅行事業でも業務渡航や団体旅行の回復基調が続くなど、引き続き安定した収益基盤を維持できると期待されています。
編集部のまとめ
株式会社日新は、物流事業と旅行事業、不動産事業の3事業を柱として、高い収益力と健全な財務体質を維持しています。当期も利益面で堅調な推移が続いており、今後の更なる成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社日新の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、3月期の通期業績と12月末時点の第3四半期決算を開示しています。また、年2回(第2四半期末と期末)の配当を実施しており、今期の第2四半期末配当は1株当たり50円となりました。今後とも同社の情報を注目していきましょう。