DCMホールディングス株式会社の2023年11月期の第3四半期決算報告書が公開されました。前年同期を上回る大幅な増収と増益が注目ポイントとなっています。この決算報告を詳しく見ていきましょう。
企業情報
企業名: DCMホールディングス株式会社
証券コード: 3500
決算期: 2月
DCMホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
DCMホールディングス株式会社の決算期は毎年2月末日で、第3四半期決算の今回の決算報告は2023年11月30日を期末としています。
主な事業
DCMホールディングス株式会社は、ホームセンター事業を中心に事業を展開しています。園芸、ホームインプルーブメント、ホームレジャー・ペット、ハウスキーピング、ホームファニシング、ホームエレクトロニクスなど、生活に関する幅広い商品を取り扱う総合ホームセンターチェーンです。また、エクスプライス事業を通じてネット通販事業にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、営業収益が3,608億14百万円(前年同期比101.1%)、営業利益が236億26百万円(前年同期比94.1%)となりました。各事業部門でも好調な売上を維持し、全体としては前年同期を上回る収益を確保しています。
売上・利益の推移
DCMホールディングス株式会社の売上高は前年同期比101.1%の伸びとなり、経常利益も228億18百万円(前年同期比90.6%)と高い水準を維持しています。前年も好調だった業績を踏まえると、今期の業績は非常に堅調といえます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は6,402億40百万円と前期末から1,242億85百万円増加しています。これは、11月に株式会社ケーヨーを連結子会社化したことによる増加が大きな要因です。
資産の部
資産の部は6,402億40百万円で、前期末から大きく増加しています。これは株式会社ケーヨーの連結化によりキャッシュ・預金や有形固定資産が大幅に増えたことが主な要因です。
負債の部
負債の部は3,844億76百万円と前期末から1,118億74百万円増加しました。株式会社ケーヨーの連結化や長期借入金の増加が主な原因です。
純資産の部
純資産の部は2,557億64百万円と前期末から124億10百万円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益が215億55百万円と好調だったことが主な要因です。
ROAとROE
DCMホールディングス株式会社のROA(総資本利益率)は3.6%、ROE(自己資本利益率)は8.8%となっています。前年同期と比べて改善しており、企業の収益性が高まっていることがわかります。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書の記載はありませんが、有利子負債が増加しており、その資金を出店や株式会社ケーヨーの買収など、積極的な先行投資に充てていることがうかがえます。この投資が今後の業績につながることが期待されます。
配当の支払額
DCMホールディングス株式会社は、2023年5月25日の定時株主総会決議により、1株当たり20円の中間配当を実施しました。この他にも2023年9月29日の取締役会決議により、1株当たり20円の期末配当を実施する予定です。
今後の展望
DCMホールディングス株式会社は、「新世代ホームセンター創造への挑戦」を掲げ、店舗の再活性化や事業領域の拡大に取り組んでいます。2023年11月には株式会社ケーヨーの株式を追加取得し、完全子会社化も実現しました。今後は両社の連携をさらに深め、オムニチャネルやDXなどの施策を強化することで、企業価値の向上をめざしていきます。
編集部のまとめ
DCMホールディングス株式会社は、第3四半期の業績が前年同期を上回る好調な推移となりました。引き続き各事業が安定して推移し、2月期の通期業績も堅調に推移すると見込まれます。株式会社ケーヨーの完全子会社化も経営基盤の強化につながるでしょう。今後の業績動向に注目していきたいですね。
DCMホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
DCMホールディングス株式会社の決算期は毎年2月末日で、第3四半期決算は2023年11月30日を期末としています。配当については、1株当たり20円の中間配当と同額の期末配当を実施する予定です。企業の業績が好調な中、株主還元にも注力している様子がうかがえます。