株式会社ピアズの2023年12月期第1四半期決算がわかりました。売上高は1,591百万円と前年同期比6.3%増、営業利益は155百万円と81.9%もアップしている好調な決算でした。通信業界を主軸に新たなサービスも展開するピアズは、オンライン接客事業の拡大やグループ会社の経営効率化により、着実に業績を伸ばしていることがわかります。
企業情報
企業名: 株式会社ピアズ
証券コード: E34954
決算期: 9月
株式会社ピアズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ピアズの決算日は9月30日で、四半期報告書の提出期限は決算日から2ヶ月以内の11月15日です。本決算の有価証券報告書の提出期限は12月末となります。
主な事業
株式会社ピアズは、コンサルティング事業を主要な事業としています。通信業界向けのセールスプロモーション事業を中心に展開してきましたが、近年はオンライン接客事業やAIボーディング事業など、新たな事業領域にも注力しています。通信業界に特化しつつ、デジタルトランスフォーメーションへの対応など、時代の変化にも着実に対応している企業です。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は1,591百万円、営業利益は155百万円と大幅増収増益を達成しています。売上総利益率は27.4%と前年同期の25.4%から2ポイント改善しており、収益性の向上が進んでいることがわかります。オンライン接客事業の伸長やグループ会社の合理化などが奏功した結果といえるでしょう。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は着実に増加しており、営業利益も大幅に改善してきていることがわかります。コロナ禍の影響を受けた前期から、業績が回復基調にあると言えます。今後もオンラインビジネスの拡大や新規事業の立ち上がりにより、さらなる業績向上が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は4,629百万円、負債合計は2,226百万円、純資産は2,403百万円となっています。前期末に比べ、現金及び預金が減少しましたが、投資有価証券が増加したことで、総資産は若干減少しています。一方で、有利子負債は減少傾向にあり、自己資本比率は51.9%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産は3,538百万円と前期末から126百万円減少しました。現金及び預金が161百万円減少したのが主な要因です。固定資産は1,090百万円と6百万円増加し、投資有価証券が49百万円増えています。
負債の部
流動負債は1,355百万円と226百万円増加しており、1年内返済予定の長期借入金が209百万円増えています。一方で固定負債は870百万円と394百万円減少し、長期借入金が386百万円減少しました。
純資産の部
純資産は2,403百万円と前期末から48百万円増加しました。利益剰余金が47百万円増加したことが主な要因です。自己資本比率は51.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の1.6%から当第1四半期は3.2%に上昇しています。経常利益率の改善により収益性が向上したためです。一方、ROEは前期の14.1%から当第1四半期は11.3%とやや低下しています。これは自己資本が増加したことで自己資本利益率が低下したためです。今後は収益の伸長と自己資本の活用度向上により、ROEの改善が期待されます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、四半期報告書の記載によると、当第1四半期は営業活動によるキャッシュ・フローが161百万円減少しています。これは主に売上債権の増加によるものと考えられます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは15百万円の増加、財務活動によるキャッシュ・フローは20百万円の増加となっています。全体としては、現金及び預金が161百万円減少した形となっています。
配当の支払額
当第1四半期では、前期の期末配当として、1株当たり8.34円の配当を実施しています。前期の年間配当は16.68円でしたので、第2四半期以降にもさらなる配当増加が期待できそうです。株主還元にも注力している企業といえるでしょう。
今後の展望
ピアズは、「いつかの未来を、いつもの日々に〜New Normal Acceleration」をパーパスに掲げ、新たなモノ・コトを積極的に活用していくための活動を社会に広げていくことに取り組んでいます。通信業界とのコアな関係を維持しつつ、オンライン接客事業の伸長やAIボーディング事業の新規顧客開拓など、中長期的な成長に向けた事業ポートフォリオの強化に注力しています。今後の業績拡大と企業価値向上が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社ピアズの2023年12月期第1四半期決算は、好調な業績を示しています。売上高、営業利益ともに前年同期から大幅な増加を果たし、収益性の改善も進んでいます。オンライン接客事業の拡大やグループ会社の効率化など、中長期的な成長に向けた取り組みが功を奏している様子がうかがえます。今後も通信業界での確固たる地位を活かしつつ、新たなサービスの展開にも注力していくことで、持続的な成長が期待できる企業だといえるでしょう。
株式会社ピアズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ピアズの決算日は9月30日で、四半期報告書の提出期限は2ヶ月以内の11月15日となっています。当期の期末配当は1株当たり8.34円と、前期から増額しています。株主還元にも積極的に取り組んでいる様子がうかがえます。今後も業績の推移とともに、配当の推移にも注目していく必要がありそうです。