SMC株式会社の2023年度第3四半期決算報告が発表されました!同社は自動制御機器の大手メーカーで、世界中の企業に製品を供給しています。売上高は5,826億円と前年同期比7.1%減少したものの、営業利益は1,551億円と高水準を維持しており、安定した業績を残しています。
企業情報
企業名: SMC株式会社
証券コード: 62730
決算期: 2023年3月31日
SMC株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
SMC株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算は2023年12月31日を期末としたものになります。
主な事業
SMC株式会社は、自動制御機器の製造・販売を主な事業としています。代表的な製品にはエアシリンダーやバルブ、真空機器などがあり、幅広い業界の設備投資需要を取り込んでいます。特に半導体関連業界、自動車業界、医療機器など、様々な分野に製品を提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は5,826億円と前年同期比7.1%減少しました。一方で、営業利益は1,551億円と前年同期比21.5%減少したものの、依然高水準を維持しています。営業利益率は26.6%と引き続き高い収益性を示しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は8,247億円、経常利益は3,059億円と堅調に推移しています。特に2023年3月期は過去最高の業績を達成しました。ただ、2023年12月期は半導体関連の設備投資需要の減少などから、減収減益となっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の総資産は2兆253億円と前期末比5.1%増加しました。現金及び預金は前期末比で776億円減少しましたが、原材料及び部品を中心とする棚卸資産が922億円増加したほか、新規米国債取得等による投資有価証券が703億円増加するなど、全体としては増加基調にあります。
資産の部
流動資産は1兆3,238億円と前期末比1.1%増加しました。固定資産は7,154億円と前期末比10.7%増加しています。有形固定資産が新製造拠点投資などにより3,572億円と前期末比9.2%増加しているのが大きな要因です。
負債の部
流動負債は1,634億円と前期末比13.3%減少しました。固定負債は409億円と前期末比11.3%増加しています。
純資産の部
純資産は1兆8,209億円と前期末比6.9%増加しました。利益剰余金が792億円増加したほか、為替換算調整勘定が389億円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
2023年3月期のROAは14.6%、ROEは13.4%と高水準を維持しています。主力製品の販売好調と収益性の高さが要因です。一方で、当第3四半期では新型コロナの影響や半導体不足の影響などにより、収益性は前年同期比で低下しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,542億円の収入となりました。一方で、設備投資などの投資活動により1,217億円の支出となり、全体としては342億円の減少となりました。これは、原材料在庫の積み増しや設備投資の増加などによるものです。
配当の支払額
SMC株式会社は、株主への利益還元を重視しており、年間配当金は900円を計画しています。直近の中間配当は1株当たり450円の実施が決定しており、期末配当も同額が見込まれます。
今後の展望
SMC株式会社は、環境対応製品の開発や生産体制の強化などに取り組み、2026年度の売上高1兆円を目標としています。半導体関連需要の回復や、省人化・自動化ニーズの高まりを取り込んでいくことで、中長期的な成長が期待できます。
編集部のまとめ
SMC株式会社は、第3四半期の業績は前年同期比で減収減益となりましたが、売上高5,800億円、営業利益1,550億円と依然高水準を維持しており、安定した業績を残しています。また、強固な収益基盤を生かし、新製品開発やグローバル展開の推進など、中長期的な成長に向けた取り組みを着実に進めています。引き続き同社の動向に注目していきたいと思います。
SMC株式会社の決算日や配当についてまとめました。
SMC株式会社の決算日は3月31日です。年間配当金は900円を予定しており、中間配当が450円、期末配当も同額が見込まれています。安定的な配当政策を続けており、株主還元にも力を入れている企業です。