ニデック株式会社の第三四半期決算報告書が公開されました!売上高や利益が過去最高を更新するなど、好調な業績を維持しています。経営改善の取り組みが成果を上げ、今後も安定した成長が期待できそうです。ニデック株式会社の事業内容や決算の詳細を、ポイントを押さえつつわかりやすく解説しましょう。
企業情報
企業名: ニデック株式会社
証券コード: 6594
決算期: 3月末
ニデック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ニデック株式会社の決算日は3月31日です。第三四半期決算の期間は2023年4月1日から2023年12月31日までとなります。
主な事業
ニデック株式会社は、精密小型モータ、車載用製品、家電・商業・産業用製品、機器装置、電子・光学部品などの開発・製造・販売を行う総合電機メーカーです。自動車、家電、産業機器など幅広い分野で事業を展開しており、特にモータ技術に強みを持っています。
今期の業績と利益率は?
当第三四半期の連結売上高は1兆7,546億円と前年同期比3.2%の増収となりました。営業利益も1,693億円と過去最高を更新し、36.1%の大幅増益でした。売上高営業利益率は9.6%と高水準を維持しています。VtoMやGtoGの取り組みが奏功し、収益性が大きく改善されています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高、営業利益、当期純利益のいずれも年々着実に増加しています。特に直近3か年は、大幅な増収増益を遂げており、ニデック株式会社の事業基盤が着実に強化されていることがわかります。今後も持続的な成長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
当第三四半期末の総資産は3兆1,077億円と前期末比2,350億円の増加となりました。負債は1兆5,258億円と267億円増加しましたが、純資産は1兆5,531億円と大幅に増加しています。自己資本比率は50.0%と高水準を維持しており、財務基盤は健全化されています。
資産の部
資産の部では、営業債権、棚卸資産、有形固定資産が大幅に増加しました。売上拡大に伴う営業債権の増加や、生産設備投資の積極化による有形固定資産の増加などが主な要因です。
負債の部
負債の部では、営業債務が増加しましたが、有利子負債は減少傾向にあります。資金調達の適正化が進んでいることが確認できます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金と為替換算調整勘定が大幅に増加しています。親会社株主に帰属する持分比率は50.0%と高水準を維持しており、財務的な健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は過去3年間で4.5%、5.2%、6.3%と上昇しており、資産効率が向上しています。また、ROE(自己資本利益率)も7.6%、9.6%、10.5%と上昇傾向にあり、株主価値の向上にもつながっています。事業改革の成果が表れつつあると言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第三四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが2,042億円の収入となり、前年同期比1,100億円増加しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1,288億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは775億円の支出でした。全体として現金及び現金同等物の残高は2,003億円と、高水準を維持しています。
配当の支払額
ニデック株式会社は第2四半期末と期末の年2回、1株当たり35円の配当を実施しています。当期は業績好調のため、前年同期比3.9%増の総額80億円の配当を行う予定です。今後も安定配当を継続していく方針のようです。
今後の展望
ニデック株式会社は2025年度を目標とする中期経営計画「Vision2025」を推進しており、連結売上高4兆円、ROIC15%以上の達成を目指しています。EV市場の拡大や産業機器の需要増加など、ニデックの強みが発揮できる市場環境が整っているため、今後も高い成長が期待できそうです。
編集部のまとめ
ニデック株式会社の第三四半期決算は、売上高、営業利益、当期純利益のいずれも過去最高を更新する好調な結果となりました。経営改善の取り組みが成果を上げており、市場環境も追い風となっているため、今後も持続的な成長が期待できます。財務基盤も健全化されており、株主還元にも力を入れている点も好印象です。ニデック株式会社の今後の動向に注目していきましょう。
ニデック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ニデック株式会社の決算日は3月31日で、第三四半期決算の期間は2023年4月1日から2023年12月31日までです。また、同社は年2回の配当(第2四半期末と期末)を実施しており、1株当たり35円の配当を行っています。業績好調のため、今期の配当総額は前年比増加となる予定です。今後も安定配当の継続が期待できそうです。