株式会社アルファクス・フード・システムの2023年12月期第1四半期決算が発表されました。年末年始の繁忙期がなかったものの、順調に大幅増収を遂げています。長引く新型コロナウイルス感染症の影響により、外食産業は厳しい環境が続いていますが、同社のクラウドサービスやAIロボット等の導入により収支改善が進んでいます。今後の成長に期待が高まる決算内容です。
企業情報
企業名: 株式会社アルファクス・フード・システム
証券コード: 38140
決算期: 9月期
株式会社アルファクス・フード・システムの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アルファクス・フード・システムは、9月末日を決算日としており、その翌年の2月に第2四半期決算、5月に第3四半期決算、そして11月に本決算を発表しています。
主な事業
株式会社アルファクス・フード・システムは、外食産業に特化したシステムソリューション企業です。「飲食店経営管理システム(R)」を中心に、POSシステム、勤怠管理、発注管理などを提供しています。また、近年はAIサービスロボットの販売にも注力しており、省人化ニーズに応えています。システムの提供だけでなく、機器の販売やメンテナンスなど、外食産業をトータルサポートしています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は392,013千円と前年同期比で0.6%の増収となりました。利益面では、経常利益が1,896千円と前年同期比84.1%の大幅減となっています。コスト増加の影響を受けたものの、増収を果たした点は評価できます。
売上・利益の推移
売上高は、2022年9月期は1,554,478千円でしたが、2023年9月期には1,577,296千円と増加しています。経常利益については、2022年9月期は32,760千円でしたが、2023年9月期は13,201千円に減少しています。新型コロナの影響が続く中、売上は増加傾向にあるものの、コスト上昇により利益率が低下している状況です。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アルファクス・フード・システムは四半期連結財務諸表を作成しておりません。単体での財務状況を確認することができます。
資産の部
当第1四半期会計期間末の資産合計は1,554,478千円と前事業年度末に比べ22,817千円減少しています。主な減少要因は、売掛金が163,259千円減少したことによるものです。
負債の部
負債合計は1,541,277千円と前事業年度末に比べ22,655千円減少しています。短期借入金が23,330千円増加したものの、長期借入金が41,586千円減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は13,201千円と前事業年度末に比べ162千円減少しています。四半期純損失147千円の計上などにより減少となりました。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前事業年度の0.7%から当第1四半期ではマイナス0.07%に低下しています。また、ROE(自己資本利益率)は前事業年度の0.7%から当第1四半期ではマイナス1.1%と大幅に低下しています。これは利益率が低下したことが主な要因です。今後の収益力の回復が課題となっています。
キャッシュフロー
当第1四半期会計期間におけるキャッシュ・フローの状況については記載されていません。しかし、前事業年度末で手元流動性が210,568千円あり、有利子負債残高が1,253,617千円と高水準であることから、今後のキャッシュ管理が重要になると考えられます。
配当の支払額
当第1四半期会計期間及び前事業年度において、配当金の支払はありませんでした。企業成長に向けて内部留保を充実させる方針と思われます。
今後の展望
同社は、新型コロナの影響が続く中、省人化・省力化対策製品の拡販や基幹システムの販売強化に注力しています。また、オンラインサービスの提供やAIサービスロボットの他業種への展開など、事業領域の拡大を目指しています。コスト管理の強化と収益性の改善に取り組むことで、持続的な成長を目指す方針です。
編集部のまとめ
株式会社アルファクス・フード・システムは、新型コロナ禍の影響により厳しい環境が続く外食産業に特化したシステムソリューション企業です。当第1四半期は、年末年始の繁忙期がなかったものの、大幅な増収を果たすことができました。今後は、省人化・省力化対策製品の拡販や基幹システムの販売強化などにより、収益性の改善に取り組むことが期待されます。
株式会社アルファクス・フード・システムの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アルファクス・フード・システムの決算日は9月末で、第2四半期決算は2月、第3四半期決算は5月、本決算は11月に発表されます。当第1四半期では配当は行われていません。今後の成長に向けて内部留保を充実させる方針と考えられます。