鉱研工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高が前年同期比で36.8%増加し、営業利益は2.7倍と大幅に伸びた好決算となりました。同社は建設機械や工事施工などを手掛ける総合建設メーカーです。今期は受注環境が堅調で、長期的な社会資本整備需要に支えられ、着実な業績拡大が続いています。
企業情報
企業名: 鉱研工業株式会社
証券コード: 62970
決算期: 3月期
鉱研工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
鉱研工業株式会社の決算日は3月31日で、決算期は4月1日から翌年3月31日までの1年間となっています。第3四半期決算は2023年12月31日です。
主な事業
鉱研工業株式会社は、建設機械の製造販売や工事施工などを手掛ける総合建設メーカーです。ボーリング機器関連事業では、ボーリング機器や地質調査機器の製造・販売を行っています。工事施工関連事業では、トンネル調査工事や地下水開発工事などの地下設備工事を手がけています。これらの事業を通じて、社会インフラ整備に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
鉱研工業の2023年12月期第3四半期の業績は好調でした。売上高は前年同期比36.8%増の72億円、営業利益は2.7倍の4億円と大幅増益となりました。これは、ボーリング機器関連事業の売上が伸びたことと、2022年4月に連結子会社化した株式会社クリステンセン・マイカイの業績が寄与したためです。利益率も前年同期から大きく改善しており、好業績が続く見込みです。
売上・利益の推移
鉱研工業の売上高は過去3年ほど52億円から72億円へと約2割増加しています。営業利益も3年前の1億円弱から4億円と大幅に改善されています。このように同社は中期的に見ても売上と利益を安定的に伸ばしてきており、業績好調が続いているといえます。
四半期連結貸借対照表について
鉱研工業の2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は132億円となっています。前期末から3億円増加しました。
資産の部
流動資産は79億円と前期末から5億円増加しました。現金及び預金が4億円、棚卸資産が7億円それぞれ増加したためです。一方、固定資産は53億円と前期末から1億円減少しています。
負債の部
負債合計は83億円と前期末から2億円増加しました。流動負債は40億円と4億円増加しましたが、固定負債は43億円と2億円減少しています。
純資産の部
純資産は48億円と前期末から1億円増加しています。自己資本比率は36.7%となり、財務体質は健全に推移しています。
ROAとROE
鉱研工業のROAは2.8%、ROEは4.6%となっています。前年同期と比べてROAは1.6ポイント、ROEは2.1ポイント上昇しました。これは売上と利益が増加したことで収益性が改善したためです。今後も経営効率の向上により、ROA、ROEの上昇が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
鉱研工業のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・インが4億円と好調です。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・アウトが2億円発生しています。また、借入金の返済などの財務活動によるキャッシュ・アウトが3億円となりました。全体としては1億円の増加となっています。
配当の支払額
鉱研工業は2023年6月に1株当たり8円の期末配当を実施しました。前期の10円から若干減少したものの、健全な財務状況を背景に安定的な配当を維持しています。今後も積極的な投資と株主還元のバランスを取っていくことが期待されます。
今後の展望
鉱研工業の今後の展望は明るいと言えます。国内の建設投資は都市の再開発やインフラ老朽化対策などを背景に底堅く推移しており、同社の主力事業であるボーリング機器関連と工事施工関連の需要は今後も増加が見込まれます。株式会社クリステンセン・マイカイの業績貢献も続くと予想されることから、同社の業績拡大トレンドは今後も続くと期待できるでしょう。
編集部のまとめ
鉱研工業株式会社は建設機械やインフラ工事を手掛ける総合建設メーカーです。2023年12月期第3四半期は、売上高が36.8%増加、営業利益が2.7倍と大幅増益となりました。足元の受注環境は良好で、中長期的な社会インフラ整備需要に支えられ、同社の業績は今後も安定した成長が期待されます。株主還元も堅調に行っており、同社株式は魅力的な銘柄といえるでしょう。
鉱研工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
鉱研工業株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日に発表されました。同社は2023年6月に1株当たり8円の期末配当を実施しており、安定的な株主還元を行っています。中長期的な建設需要の高まりを背景に業績も好調で、今後の成長も期待できる銘柄です。