株式会社EduLabの最新四半期決算が公開されました。テスト事業を中心に展開する同社の業績をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社EduLab
証券コード: 44270
決算期: 2023年9月期
株式会社EduLabの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社EduLabの決算日は9月30日で、第1四半期は2023年10月1日から12月31日までとなっています。
主な事業
株式会社EduLabは、テスト企画・開発、テストセンター運営、AI事業などを展開しています。特に、オンライン英語テスト「CASEC」のライセンス収入や、全国のテストセンター」の運営が主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は1,398,822千円となり、前年同期比で21.5%の減収となりました。一方、営業損失は183,054千円と前年同期の損失から縮小しました。これは、費用削減の効果等により、利益率の改善がみられたためです。
売上・利益の推移
直近の第9期(2022年10月期~2023年9月期)の業績は、売上高が7,061,045千円、経常損失が616,056千円、親会社株主に帰属する当期純損失が3,105,217千円と厳しい結果となりました。しかし、当第1四半期では、収益性の改善が進んでおり、損失額も前年同期比で減少しています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は5,216,638千円で、前期末から804,941千円減少しています。これは、有利子負債の返済により現金及び預金が1,031,475千円減少したことが主な要因です。
資産の部
当第1四半期末の流動資産は4,261,566千円で、前期末から1,032,276千円減少しています。また、固定資産は952,287千円と226,702千円増加しています。
負債の部
当第1四半期末の流動負債は2,945,102千円で、前期末から714,687千円減少しました。一方、固定負債は654,146千円と177,210千円増加しています。
純資産の部
当第1四半期末の純資産合計は1,617,388千円で、前期末から267,464千円減少しています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことによるものです。
ROAとROE
ROAは前期末の3.1%から当第1四半期末の29.7%に、ROEは前期末の30.4%から当第1四半期末の29.7%に改善しました。これは、利益率の改善により、自己資本比率が上昇したためです。
キャッシュフロー
当第1四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは△186,448千円、投資活動によるキャッシュ・フローは△78,533千円、財務活動によるキャッシュ・フローは△766,493千円となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は2,813,395千円となっています。
配当の支払額
株式会社EduLabは、直近2期において配当を行っておりませんが、今後の業績回復次第で配当再開の検討をしていく方針です。
今後の展望
株式会社EduLabは、2025年9月期までに営業黒字化を目指しています。そのために、不採算プロジェクトからの撤退や、収益性の高い事業への注力を進めるほか、経費削減にも取り組んでいきます。また、2023年12月にサクセススペース株式会社を子会社化したことで、テストセンター事業の一体的な運営も期待できます。
編集部のまとめ
株式会社EduLabは、テスト事業を中心に展開する企業ですが、直近の業績は厳しい状況にありました。しかし、当第1四半期には収益性の改善が見られ、今後の黒字化に向けた取り組みに期待が高まっています。また、子会社化したサクセススペース株式会社との連携で、さらなる事業の拡大も期待されます。株主の皆さまにとっては、業績回復に向けた経営陣の取り組みを注目する良い機会といえでしょう。
株式会社EduLabの決算日や配当についてまとめました。
株式会社EduLabの決算期は9月30日で、今回の四半期決算は2023年10月1日から12月31日までの第1四半期の業績です。また、直近2期は配当を行っていませんが、今後の業績次第で配当再開を検討する方針とのことです。