株式会社イートアンドホールディングスの2023年度第3四半期決算が発表されました。今期は外食需要の回復や新商品投入などが奏功し、売上高は前年同期比10.6%増加と順調な推移となっています。食品事業は主力商品の拡販と価格改定で収益性を高め、外食事業でも主力ブランドの展開が進んでいます。財務状況も自己資本比率39.5%と健全な水準を維持しています。今後は海外展開やM&Aなど、更なる成長に向けた施策に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社イートアンドホールディングス
証券コード: E25551
決算期: 2月期
株式会社イートアンドホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社イートアンドホールディングスの決算は2月末日が基準日となっています。第3四半期決算は2023年11月30日が期末日となります。
主な事業
株式会社イートアンドホールディングスは、冷凍食品や中華レストラン「大阪王将」などを展開する総合食品企業です。食品事業では、自社ブランド商品の企画・製造・販売に注力しています。外食事業では、国内外で「大阪王将」ブランドの店舗展開を進めています。近年はベーカリー・カフェなどの新業態の開発にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が270億70百万円と前年同期比10.6%増加し、営業利益は8億8百万円と10.0%増加しました。食品事業では主力商品の拡販や価格改定により収益が改善し、外食事業でも主力ブランドの店舗展開が進んだことが貢献しています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と利益の推移を見ると、売上高は240億円台から270億円台と着実に増加しています。利益面では、新型コロナ禍の影響を受けた前年同期から営業利益は8億円台と回復基調にあります。今後は新商品投入や海外展開などの施策で、さらなる成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は270億37百万円と、前期末から39億3百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金や売掛金の増加などによるものです。一方、負債は162億83百万円と12億88百万円増加し、純資産は107億53百万円と26億14百万円増加しています。
資産の部
流動資産は119億96百万円と前期末から22億44百万円増加しました。現金及び預金の増加や売掛金の増加が主な要因です。固定資産は150億40百万円と16億58百万円増加しています。
負債の部
流動負債は115億84百万円と12億35百万円増加しました。買掛金や未払金の増加が主な要因です。固定負債は46億98百万円と52百万円増加しています。
純資産の部
純資産は107億53百万円と前期末から26億14百万円増加しました。新株発行による資本金や資本剰余金の増加が主な要因です。自己資本比率は39.5%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前連結会計年度末の3.1%から当第3四半期末には1.6%と低下しました。一方、ROEは同期間で4.8%から4.0%と減少しています。これは主に投資の拡大や新規事業の立ち上げ費用などの影響によるものと考えられます。今後はこれらの施策が奏功し、収益性の向上につながることが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが13億13百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが17億86百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが4億20百万円のプラスとなりました。設備投資や新規出店などへの資金の投入が進んでいますが、営業活動によるキャッシュ・インフローもあり、全体としては安定した水準を維持しています。
配当の支払額
株式会社イートアンドホールディングスは、年2回の配当を実施しています。当期の中間配当は1株当たり5円、期末配当は5円を予定しており、年間配当金は1株当たり10円を見込んでいます。配当性向は約25%となっています。今後も着実な利益成長に合わせて、株主還元の充実化を図る方針です。
今後の展望
株式会社イートアンドホールディングスは、冷凍食品事業の強化と「大阪王将」ブランドの国内外での店舗拡大に注力しています。新商品開発やコストコントロールの改善、デジタル化の推進など、収益性と生産性の向上にも取り組んでいます。また、海外展開や新業態の開発など、中長期的な成長につながる施策にも注力しています。
編集部のまとめ
株式会社イートアンドホールディングスは、冷凍食品と外食の両事業において好調な業績を維持しています。食品事業では主力商品の拡販と価格改定で収益性を高め、外食事業でも主力ブランドの展開が進展しています。財務面でも健全性を維持しつつ、新商品開発や海外展開など、中長期的な成長に向けた取り組みも積極的に推進しています。今後の一層の業績拡大と株主還元の充実が期待されます。
株式会社イートアンドホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社イートアンドホールディングスの決算日は2月末日で、第3四半期決算は2023年11月30日が基準日となります。配当は年2回(中間配当5円、期末配当5円の年間10円)実施しており、配当性向は約25%となっています。今後も着実な利益成長に合わせて、株主還元の充実化を図る方針です。