株式会社ヤオコーの最新四半期決算報告が公表されました。東京証券取引所に上場する大手食品スーパーマーケットチェーンのヤオコーは、業界内激しい競争の中でも健康的な業績を維持しています。主力商品の品揃えの充実や価格対応の強化に取り組み、売上高が9.3%増、経常利益が22.3%増と大幅に伸長しました。
企業情報
企業名: 株式会社ヤオコー
証券コード: E03127
決算期: 3月期
株式会社ヤオコーの決算日・決算時期(スケジュール）は？
ヤオコーの決算日は3月31日で、決算は四半期ごとに行われています。具体的な決算発表のスケジュールとしては、年間の決算は6月に発表され、四半期決算は6月・9月・12月・3月に発表されます。
主な事業
ヤオコーは、食品スーパーマーケット事業を中心に展開しています。主な事業内容は、食料品・日用品・衣料品などの小売販売です。全店舗の約9割が自社運営の食品スーパー「ヤオコー」で、その他に子会社の「エイヴィ」「フーコット」も展開しています。食品の品揃えや鮮度、接客サービスなどに強みを持ち、地域に密着したきめ細かな店舗運営を行っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が4,512億円(前年同期比9.3%増)、経常利益が316億円(同22.3%増)と大幅に増加しました。利益率では、営業利益率が7.1%と高い水準を維持しています。オンラインも含めた価格競争が激しい中で、独自の商品開発や効率的な店舗運営で高い収益性を実現しています。
売上・利益の推移
ヤオコーは過去3年間、売上高が年々増加し、特に当期は前年同期比9.3%増と大幅な伸びとなりました。利益面でも、経常利益は前年同期比22.3%増と大幅な増益を確保しています。消費者ニーズの変化に柔軟に対応し、コスト効率の改善にも取り組んだ結果、好業績を維持できています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の連結貸借対照表では、総資産が3,425億円となり、前期末比で243億円増加しました。流動資産は948億円、固定資産は2,477億円となっています。一方、負債合計は1,822億円で、自己資本比率は46.8%と高い水準を維持しています。健全な財務体質を維持しつつ、積極的な店舗投資などにも取り組んでいます。
資産の部
資産の部では、主に現金・預金や売掛金、有価証券の増加により、流動資産が前期末比18.9%増となりました。また、店舗新設や既存店改装に伴う有形固定資産の増加も見られます。顧客接点の強化と収益力向上に向けた設備投資を着実に進めています。
負債の部
負債の部では、買掂金が増加したものの、長期借入金が減少したことにより、負債合計は前期末比3.2%増にとどまりました。短期的な仕入債務は増えているものの、中長期的な資金調達は抑制的に行っていることがわかります。
純資産の部
純資産の部は、前期末比18,694百万円増加の1,603億円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加です。自己資本比率は46.8%と高水準を維持しており、財務の健全性が高い状態が続いています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は6.4%、ROE(自己資本利益率)は13.8%と、いずれも高い水準を保っています。企業の収益性と効率性が高く、投資家にとっても魅力的な銘柄と言えます。設備投資やM&A、新規出店などに積極的に取り組み、持続的な成長を実現しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは387億円の収入となり、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローと借入金の返済による財務活動によるキャッシュ・フローを賄うことができています。健全な財務体質を維持しながら、将来的な事業展開に備えたキャッシュの蓄積も進めています。
配当の支払額
ヤオコーは、期末配当45円、中間配当42.5円の年間87.5円の配当を実施しています。過去3年間、配当金は増加傾向にあり、株主還元にも力を入れています。安定した収益力を背景に、今後も着実な増配が期待できそうです。
今後の展望
ヤオコーは「ミールソリューションの充実」と「価格コンシャスの強化」を基本方針に掲げ、主力の食品スーパー事業を中心に成長を続けています。新規出店や既存店の大型改装、オンラインサービスの強化など、事業基盤の拡大と収益力の向上に積極的に取り組んでいます。激しい業界競争の中にあっても、独自のサービスや商品開発力で差別化を図り、持続的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
ヤオコーの最新四半期決算は、売上高、利益ともに前年同期比で大幅な増加となり、業界内での優位な地位を確実に築いていることがわかりました。コストコントロールを徹底し、収益性の高い事業運営を行っているほか、新店舗の積極的な出店や既存店の活性化にも注力。財務体質も強固であり、今後の事業拡大に向けた成長力も高いと評価できます。引き続き注目していきたい企業です。
株式会社ヤオコーの決算日や配当についてまとめました。
ヤオコーの決算日は3月31日で、四半期ごとに決算を行っています。直近の年間配当は87.5円と、過去3年間増加傾向にあり、株主還元にも積極的に取り組んでいることがわかりました。今後も安定した収益基盤を背景に、配当の増加が期待できそうです。
