株式会社アソインターナショナルの2023年12月期第2四半期決算報告書について、注目ポイントをご紹介します。前年同期比で売上高7.6%増、経常利益23.3%増と、好調な業績を維持しています。アナログ製品とデジタル製品の売上がともに伸長し、同社の歯科矯正事業が順調に推移していることがうかがえます。経営指標でも自己資本比率は87.6%と高水準を保っており、財務体質も健全です。今後も新規顧客の開拓や顧客満足度の向上に注力し、更なる業績の向上が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社アソインターナショナル
証券コード: E38139
決算期: 2023年12月期第2四半期
株式会社アソインターナショナルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アソインターナショナルの決算日は6月30日です。同社は12月期決算を行っており、今回の四半期決算は2023年12月期第2四半期のものになります。
主な事業
株式会社アソインターナショナルは、主に歯科矯正事業を手掛けています。矯正歯科技工物のアナログ製品とデジタル製品の製造・販売を行っており、国内の歯科医院に向けて高品質な製品を提供しています。顧客ニーズに沿った適切な歯科矯正技工物を提供できる強みを活かし、顧客満足度の向上に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,715,349千円、経常利益203,367千円と、前年同期比で増収増益を達成しています。特に経常利益は23.3%増加しており、経常利益率は11.9%と高水準の利益率を維持しています。新規顧客の獲得や既存顧客からの追加受注などが寄与したことで、好調な業績となっています。
売上・利益の推移
最近の売上高と利益の推移をみると、2023年12月期第2四半期の売上高は1,715,349千円と前年同期比7.6%の増加となりました。経常利益も203,367千円と23.3%増加しています。2020年以降は新型コロナの影響もありましたが、直近では着実に回復し、業績を伸ばし続けていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は2,839,699千円となっています。前期末比では13,405千円の増加となっています。資産の内訳では、現金及び預金が1,820,405千円と大きな割合を占めています。一方、負債は353,484千円と前期末比7,230千円減少しており、財務体質も健全化が進んでいます。
資産の部
同社の資産は、流動資産が2,384,485千円、固定資産が455,213千円となっています。流動資産の中心は現金及び預金で、1,820,405千円を保有しています。これにより、即座に資金を調達できる手元流動性が確保されています。
負債の部
負債の部では、流動負債が336,458千円、固定負債が17,025千円となっています。流動負債の主な内訳は買掛金や未払金などで、前期末から減少傾向にあり、財務健全性が高まっています。
純資産の部
純資産は2,486,214千円と前期末から増加しています。自己資本比率は87.6%と高水準を維持しており、強固な財務基盤を築いています。このような健全な財務状況は、今後の事業展開にも寄与すると考えられます。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は7.3%、ROE(自己資本利益率)は4.8%となっています。前年同期と比べROAは0.1ポイント、ROEは0.2ポイントそれぞれ減少しましたが、いずれも良好な水準を維持しています。これは、経営の効率化と財務体質の強化が進んでいることの表れだと言えるでしょう。今後もこの水準を維持しつつ、更なる向上が期待できます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動により217,581千円のキャッシュを獲得し、一方で投資活動に23,030千円、財務活動に100,167千円のキャッシュを使用しています。結果として、現金及び現金同等物は1,820,405千円となり、前期末から92,512千円増加しました。手元流動性が高く、健全なキャッシュ・ポジションが維持されていると言えます。
配当の支払額
株式会社アソインターナショナルは、2023年9月29日開催の定時株主総会において、1株当たり21円の期末配当を決議しました。この結果、当期の年間配当金は1株当たり21円となっています。安定的な配当を実現しつつ、内部留保の確保にも配慮した、株主還元の適切な水準だと言えるでしょう。
今後の展望
同社は、顧客満足度の向上に向けて高品質な製品の提供に注力し、好業績を維持してきました。今後も新規顧客開拓や製品の付加価値向上に取り組み、さらなる成長が期待できます。また、健全な財務体質を背景に、M&Aなどの戦略的な投資も視野に入れ、事業拡大を加速できる可能性があります。株主還元の強化にも期待が高まっており、同社の株式は中長期的な投資対象として注目に値すると言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社アソインターナショナルの2023年12月期第2四半期決算は、売上高、利益ともに好調な結果となりました。特に経常利益が前年同期比23.3%増と大幅な伸びを示しています。財務体質も健全で、手元流動性の確保や配当の実施など、株主還元にも力を入れています。今後も新製品開発やM&A、さらなる業容拡大が期待されており、同社の株式は中長期的な投資対象として注目に値すると言えるでしょう。
株式会社アソインターナショナルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アソインターナショナルの決算日は6月30日で、12月期決算を行っています。今回の四半期決算は2023年12月期第2四半期のものです。配当については、1株当たり21円の期末配当が決議されており、株主還元の強化にも取り組んでいることがわかります。今後の成長性や株主還元に期待が高まっている企業だと言えるでしょう。