株式会社エスケーエレクトロニクスは、大型フォトマスク事業とソリューション事業を手掛ける老舗の電子部品メーカーです。第1四半期決算を発表し、売上高は前年同期比13.9%減の64億円台と減収となったものの、利益面では営業利益が68.0%減、経常利益が79.6%減と二桁の大幅な減益にとどまっています。今後はスマートフォンなどの有機ELパネル需要に注目したい状況です。
企業情報
企業名: 株式会社エスケーエレクトロニクス
証券コード: E02346
決算期: 2023年9月期
株式会社エスケーエレクトロニクスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社エスケーエレクトロニクスの決算期は9月期です。第1四半期決算は2023年12月31日に発表されました。
主な事業
株式会社エスケーエレクトロニクスは、大型フォトマスク事業とソリューション事業の2つの事業を展開しています。大型フォトマスク事業では、液晶パネル用や有機ELパネル用のフォトマスクの開発・製造・販売を行っています。ソリューション事業では、デジタルコルポスコープやRFID関連製品の開発・製造・販売を行っています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の業績は、売上高が64億47百万円と前年同期比で13.9%減となりました。利益面では、棚卸資産評価損の計上などにより、営業利益が4億42百万円と68.0%減、経常利益は2億42百万円と79.6%減となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は1億48百万円と77.5%減となっています。
売上・利益の推移
直近の売上高は64億47百万円と減収となりましたが、2022年9月期は281億13百万円と高水準を維持しています。一方で利益面では、営業利益が前年同期比68.0%減の4億42百万円、経常利益が79.6%減の2億42百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が77.5%減の1億48百万円と大幅な減益となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は397億88百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億24百万円減少しました。一方、負債合計は95億52百万円で6億39百万円減少し、純資産合計は302億35百万円となり、13億84百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が139億30百万円、受取手形及び売掛金が68億53百万円となっています。有形固定資産は124億96百万円と、前連結会計年度末から5億7百万円増加しました。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が40億98百万円、1年内返済予定の長期借入金が3億98百万円となっています。長期借入金は6億円と前連結会計年度末から2億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が41億9百万円、資本剰余金が41億67百万円となっています。利益剰余金は197億98百万円で、前連結会計年度末から15億49百万円減少しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の15.9%から5.7%に低下しました。ROEも前年同期の17.6%から4.9%と大幅に減少しています。これは、売上高の減少や利益率の悪化によるものと考えられます。今後の業績回復に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフロー計算書は作成されていませんが、前年同期と比べると営業活動によるキャッシュフローが大幅に減少し、投資活動やフリーキャッシュフローも悪化していることが推測されます。企業の収益力や投資の状況にも注目が必要でしょう。
配当の支払額
2023年12月15日の定時株主総会で、1株当たり162円の期末配当が決議されました。前期実績より大幅に増額され、配当性向も48.9%となっています。株主還元の強化が期待できる状況です。
今後の展望
当社は、有機ELパネル市場の拡大に注目しており、高機能・高精細化に向けた製品開発に注力していきます。また、ソリューション事業においても新たな成長分野の開拓に取り組む方針です。今後の業績回復と持続的な成長につながることが期待されています。
編集部のまとめ
株式会社エスケーエレクトロニクスの第1四半期決算は、売上高の減少と利益の大幅な減益となりました。ただし、有機ELパネル需要の拡大や新事業への取り組みなど、中長期的な成長への期待感もあります。配当性向の向上も株主還元の強化につながっており、今後の業績動向に注目が集まっています。
株式会社エスケーエレクトロニクスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エスケーエレクトロニクスの決算期は9月期で、第1四半期決算が2023年12月31日に発表されました。また、2023年12月15日の定時株主総会で1株当たり162円の期末配当が決議されており、配当性向も48.9%と株主還元が強化されています。今後の業績回復と持続的な成長に期待が寄せられています。
