アイコム株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書が公開されました。アイコムは、無線通信機器の大手メーカーで、今回の決算では増収増益となり、順調な業績を収めています。
企業情報
企業名: アイコム株式会社
証券コード: 68200
決算期: 3月期
アイコム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
アイコム株式会社の決算日は3月31日です。 業績は、第1四半期(4月1日~6月30日)」、「第2四半期(7月1日~9月30日)」、「第3四半期(10月1日~12月31日)」、「第4四半期(1月1日~3月31日)」の四半期ごとに発表されます。
主な事業
アイコム株式会社は、無線通信機器の製造・販売を主な事業としています。主力製品は、陸上業務用無線通信機器、アマチュア用無線通信機器、海上用無線通信機器などです。 また、スマートフォンアプリなどのIoT関連製品の開発・販売にも注力しています。
今期の業績と利益率は？
この第3四半期の業績は、売上高275億円、営業利益28億円、経常利益35億円、親会社株主に帰属する四半期純利益25億円と、前年同期比で大幅な増収増益となりました。 特に、陸上業務用無線通信機器が好調で、全体の売上に大きく貢献しています。
売上・利益の推移
アイコムは過去3年間、着実に売上高と利益を伸ばしてきました。2023年3月期の通期業績は、売上高341億円、営業利益32億円と、過去最高を記録しました。今回の2023年12月期第3四半期の実績も、第3四半期としては過去最高になりました。
四半期連結貸借対照表について
アイコムの財務状況は引き続き健全です。総資産は703億円、負債は67億円、純資産は636億円と、前期末から増加しています。特に、株式市場の上昇により投資有価証券が増加したことなどが要因です。
資産の部
現金・預金が282億円、受取手形・売掛金が45億円、棚卸資産が146億円と、流動資産が全体の約70%を占めています。 また、有形固定資産が86億円、投資有価証券が77億円など、投資その他の資産が全体の約16%を占めています。
負債の部
買掛金が17億円、未払法人税等が7億円、賞与引当金が4億円など、主に短期的な負債で構成されています。長期の負債は15億円と少ない水準です。
純資産の部
資本金が71億円、資本剰余金が104億円、利益剰余金が438億円と、自己資本が強固な状態を維持しています。自己資本比率は90.4%と非常に高水準です。
ROAとROE
アイコムの収益性は高く、ROA(総資産利益率)は5.0%、ROE(自己資本利益率)は4.1%となっています。企業の収益力や資本効率が高いことがわかります。今後も安定的な収益を上げ続けられると期待されています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは31億円のプラスとなりました。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローが12億円のマイナスとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローは11億円のマイナスで、主に配当金の支払いによるものです。全体としては、期末の現金・預金は282億円と、財務基盤は非常に安定しています。
配当の支払額
アイコムは、1株当たり年間配当金72円を実施しています。第2四半期末に47円、期末に25円の配当を支払っています。株主還元を重視しており、業績に連動した配当を継続する方針です。
今後の展望
アイコムは、「中期経営計画2026」を策定し、更なる事業拡大を目指しています。 特に、5G時代を見据えた新製品の投入や、IoT事業への本格参入など、成長に向けた挑戦を続けています。 引き続き、経営効率の改善と財務体質の強化にも注力し、安定的な収益の創出を目指していきます。
編集部のまとめ
アイコム株式会社は、無線通信機器の老舗メーカーとして堅調な業績を続けています。 第3四半期決算では、275億円の売上高、35億円の経常利益と、過去最高の水準を達成しました。 財務面でも非常に健全で、今後の事業展開にも期待がかかっています。 引き続き、新製品の投入やIoT事業の強化など、成長に向けた取り組みに注目していきたいと思います。
アイコム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アイコム株式会社の決算日は3月31日で、業績は四半期ごとに発表されています。 配当については、1株当たり年間72円を実施しており、株主還元を重視した経営を行っています。 今後も事業拡大と収益力の向上を目指し、安定的な成長が期待されます。
