株式会社アップガレージグループの最新の決算報告をお届けします。
この企業はカー&バイク用品の買取・販売を主要事業としており、第3四半期の業績は前年同期を上回る売上高・利益を記録しました。
特に、中古車需要の回復や新品カー用品の値上げを受けて、リユース市場の好調が業績に大きく貢献しています。今期も引き続き順調な成長が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社アップガレージグループ
証券コード: E37143
決算期: 2024年3月期
株式会社アップガレージグループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アップガレージグループの決算は年4回行われ、第3四半期の決算報告書が今回発表されました。同社の決算期は3月31日で、第3四半期は12月31日が期末となっています。
主な事業
株式会社アップガレージグループはカー・バイク用品の買取・販売を主な事業としており、直営店舗の運営やフランチャイズ展開、ECサイトの運営など、幅広いチャネルでカー用品のリユース事業に注力しています。
また、流通卸売事業や自動車関連の人材紹介事業なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高9,121百万円、営業利益696百万円、経常利益717百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益479百万円と、いずれも前年同期を上回る好調な数字となりました。
特にリユース事業の収入が5,693百万円と前年同期比9.6%増加しており、同社の主力事業としての地位を確固たるものにしています。
売上・利益の推移
株式会社アップガレージグループは、この数年着実に売上高・利益を伸ばしている企業です。
2022年3月期の売上高11,355百万円、経常利益696百万円から、今期第3四半期では売上高9,121百万円、経常利益717百万円と、いずれも前年同期を上回っています。
中古車需要の高まりやリユース市場の成長などが同社の業績拡大に寄与しているようです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アップガレージグループの総資産は当第3四半期末で5,979百万円と、前期末比458百万円増加しています。
これは主に、流動資産が363百万円増加したことによるものです。一方、負債合計は140百万円増加の2,126百万円、純資産合計は318百万円増加の3,852百万円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が3,974百万円と前期末比363百万円増加しました。これは主に、売掛金が156百万円、現金及び預金が103百万円、商品が77百万円増加したことによるものです。
一方、固定資産は2,004百万円と94百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が1,743百万円と139百万円増加しました。これは主に、その他流動負債が339百万円増加した一方で、短期借入金が100百万円、未払法人税等が66百万円減少したことによるものです。
固定負債は383百万円と0百万円の微増にとどまりました。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が3,857百万円と320百万円増加しています。これは主に、利益剰余金が314百万円増加したことによるものです。
この結果、自己資本比率は64.4%と、財務の健全性も高い水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社アップガレージグループのROA(総資産利益率)は前期が12.4%、今期第3四半期では12.0%と、高水準を保っています。
またROE(自己資本利益率)は前期が19.9%、今期第3四半期では12.5%となっており、高い収益性と効率性を示しています。
同社はリユース事業を中心に好調な業績を維持しており、この数値も堅調な経営状況を裏付けています。
キャッシュフロー
株式会社アップガレージグループの営業活動によるキャッシュ・フローは好調で、前第3四半期累計期間の1,402百万円から、今期第3四半期は1,629百万円と改善しています。
これは、売上債権や棚卸資産の増加があったものの、税金等調整前四半期純利益の計上などによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは△234百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは△291百万円となりました。
全体としてキャッシュポジションは堅調に推移しています。
配当の支払額
株式会社アップガレージグループは、2023年6月27日に開催された定時株主総会において、1株当たり63円の配当を決議しています。
前期の年間配当金は1株当たり71.03円でしたので、今期は減少する見込みですが、安定的な配当を継続しています。
今後の展望
株式会社アップガレージグループは、今後もリユース事業を中心とした成長戦略を推進していく方針です。
中古車需要の継続的な拡大や、新品カー用品の値上げを背景としたリユース品への需要の高まりを取り込むべく、店舗ネットワークの拡大や新業態の展開、EC事業の強化などに取り組んでいきます。
また、流通卸売事業や人材紹介事業も安定収益の柱として、業容の拡大が期待されています。
編集部のまとめ
株式会社アップガレージグループは、カー・バイク用品のリユース事業を中心に好調な業績を維持しています。
特に中古車市場の活況や新品の値上げを背景としたリユース品への需要高を取り込んでおり、売上・利益ともに前年同期を上回る結果となりました。
今後も同社の主力事業であるリユース事業を中心に、安定的な収益基盤を築いていくことが期待されます。
株式会社アップガレージグループの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日、第3四半期決算では12月31日が期末となっています。
また、配当については年間71.03円(株式分割前)から63円(株式分割後)に減少したものの、引き続き安定的な配当を実施しています。
同社の経営は堅調に推移しており、今後の成長にも期待が高まっています。