日産化学株式会社の最新の第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比1.6%減の1,553億円、営業利益は同13.8%減の334億円となりました。主要事業のファインケミカルや半導体材料が減収となったものの、尿素製品や浄化槽用殺菌剤といった環境化学品などが好調に推移し、全体としては健闘しています。今後も新製品の投入や環境事業の伸長が期待されます。
企業情報
企業名: 日産化学株式会社
証券コード: 4021
決算期: 3月期
日産化学株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日産化学株式会社の決算日は3月31日です。第1四半期は6月30日、第2四半期は9月30日、第3四半期は12月31日、本決算は翌年の6月に発表されます。
主な事業
日産化学株式会社は、化学品、機能性材料、農業化学品、ヘルスケアなどの分野で事業を展開しています。特に機能性材料では液晶ディスプレイ用配向材料や半導体用材料が強みで、高い技術力と品質管理を武器に業界内で高い地位を占めています。また、環境関連の化学製品や動物用医薬品原料なども注力分野となっています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が前年同期比1.6%減の1,553億円、営業利益が同13.8%減の334億円と減収減益となりました。主力事業のディスプレイ材料や半導体材料が苦戦したものの、環境化学品や動物用医薬品原料が好調に推移し、全体としては健闘しています。営業利益率は21.5%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
直近の3期の売上高と営業利益の推移は以下の通りです。売上高は2022年3月期が1,592億円、2023年3月期が1,593億円と堅調に推移しています。営業利益も2022年3月期が388億円、2023年3月期が380億円と高水準を維持しています。特に2023年3月期の営業利益率は23.9%と大変高い水準を記録しました。
四半期連結貸借対照表について
日産化学の2023年12月末の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。総資産は3,097億円と前年度末比110億円増加しました。負債も883億円と111億円増加しましたが、純資産は2,213億円と1億円減少しました。自己資本比率は70.4%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産は1,894億円で、前年度末比わずかに減少しました。一方、固定資産は1,202億円と110億円増加しました。主な増加は有形固定資産の増加です。
負債の部
流動負債は824億円と92億円増加し、固定負債は59億円と19億円増加しました。短期借入金の増加が主因です。
純資産の部
純資産は2,213億円と前年度末比1億円減少しました。自己資本比率は70.4%と高水準を維持しています。
ROAとROE
日産化学のROAは直近3期で10%前後で推移しています。ROEは15%前後で推移しており、高い収益性と効率性を示しています。企業体質が健全で、積極的な設備投資や研究開発投資を行い、新製品の開発や既存事業の強化に取り組んでいることが好業績につながっています。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが336億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが119億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが259億円の支出となりました。設備投資や配当金支払などにより現金は39億円減少し、期末残高は256億円となっています。
配当の支払額
2023年3月期の年間配当金は164円(うち中間配当70円)でした。2024年3月期の中間配当は70円と前年同期並みを維持しており、株主還元に積極的であることがわかります。健全な財務体質を維持しつつ、着実な利益還元を行う方針です。
今後の展望
日産化学は環境配慮型製品の拡販や、高機能材料の開発・販売強化など、成長分野への投資を進めています。特に半導体関連材料や液晶ディスプレイ材料は今後も需要が伸びると期待されており、新製品の投入などで業績向上につなげていく方針です。一方で原材料価格高騰や為替変動リスクなども警戒しながら、事業基盤の強化に取り組んでいきます。
編集部のまとめ
日産化学は化学品や機能性材料、農薬、医薬品原料など幅広い事業分野を持つ大手化学メーカーです。液晶ディスプレイ材料や半導体材料などの高機能製品の提供を強みとしており、環境対応製品の開発なども手がけるなど、技術力とイノベーション力の高さが評価されています。今期は一部の事業で減収減益となりましたが、全体としては健闘しており、今後も安定成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
日産化学株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日産化学の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われます。配当は年2回(中間配当と期末配当)行われており、2023年3月期は年間164円の配当を実施しました。2024年3月期の中間配当は70円と前年同期並みを維持しています。健全な財務体質を維持しつつ、株主還元にも力を入れている企業だと言えます。