株式会社ヨロズの2023年12月期第3四半期決算が発表されましたので、その内容を分かりやすくご紹介します。
ヨロズは自動車部品メーカーとして、国内外で幅広く事業を展開しています。今回の決算では、自動車生産の回復による売上向上や為替変動の影響など、様々な要因がありましたが、全体としては堅調な業績となっています。
企業情報
企業名: 株式会社ヨロズ
証券コード: E02219
決算期: 3月期
株式会社ヨロズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヨロズの決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日に行われています。
主な事業
株式会社ヨロズは、自動車用サスペンション部品や車体骨格部品などの開発・製造・販売を行っている自動車部品メーカーです。日本をはじめ、米州やアジア地域などの海外市場にも事業を展開しており、グローバルな企業活動を展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期の第3四半期連結累計期間の売上高は1,291億15百万円と前年同期比で12.1%の増収となりました。一方で、営業利益は10億15百万円と前年同期比で36.1%の減益となりました。
利益率については、売上高営業利益率は0.8%と前年同期の1.4%から低下しています。
売上・利益の推移
ヨロズの売上高は、2023年3月期の1,605億60百万円をピークに、2024年3月期第3四半期では1,291億15百万円と減少しています。
一方で、利益面では、2023年3月期の76億92百万円から減少し、2024年3月期第3四半期では7億95百万円となっています。
四半期連結貸借対照表について
ヨロズの2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見てみると、資産は1,548億68百万円、負債は714億15百万円、純資産は834億53百万円となっています。
資産の部
流動資産は781億92百万円で、前期末比で56億9百万円の増加となっています。
固定資産は766億76百万円で、前期末比で77億47百万円の増加となっています。
負債の部
流動負債は531億20百万円で、前期末比で87億27百万円の増加となっています。
固定負債は182億94百万円で、前期末比で13億83百万円の減少となっています。
純資産の部
純資産合計は834億53百万円で、前期末比で60億13百万円の増加となっています。
ROAとROE
ROAは前期から低下し、当第3四半期連結累計期間では0.5%となっています。
一方、ROEは前期から0.1%へと大幅に低下しています。これは、経常利益の減少に加え、自己資本の増加も影響しているためと考えられます。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュフローについては、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、詳細な情報は開示されていません。
ただし、注記情報によると、減価償却費は前年同期比で1.2%減少しているようです。
配当の支払額
ヨロズは第2四半期末に1株当たり18円、第3四半期末に1株当たり13円の配当を実施しています。通期の1株当たり配当金は31円となる見込みです。
今後の展望
ヨロズは今後、自動車市場の環境変化に柔軟に対応し、新技術の開発やグローバル展開の強化に取り組んでいく方針です。
また、収益力の向上に向けた諸施策を推進することで、事業基盤の強化を目指していきます。
編集部のまとめ
今回の株式会社ヨロズの決算では、新車立上費用の増加や原材料価格上昇などの影響により、利益面での厳しい状況が続いています。
一方で、自動車生産の回復や為替変動の影響による増収には注目できますね。
今後は、経費削減や生産性向上など、収益力強化に向けた取り組みが期待されます。
株式会社ヨロズの決算日や配当についてまとめました。
ヨロズの決算は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日に行われています。
配当については、第2四半期末に1株当たり18円、第3四半期末に13円の配当を実施し、通期の1株当たり配当金は31円となる見込みです。