新コスモス電機の決算報告書をお届けします。この決算は安定した業績を示しており、企業のブランド力や競争力が強化されている様子が感じられます。今期の業績を振り返り、企業の現状と今後の展望をご紹介いたします。
企業情報
企業名: 新コスモス電機株式会社
証券コード: 68240
決算期: 2024年3月期
新コスモス電機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
新コスモス電機株式会社の決算日は3月31日です。決算発表は通常5月中旬頃に行われます。
主な事業
新コスモス電機株式会社は、ガス警報器の製造・販売を中心に事業を展開しています。家庭用ガス警報器、工業用ガス検知警報器、業務用携帯型ガス検知器など、幅広い製品ラインナップを持っています。特に、独自のガスセンサ技術を活かした製品開発に注力しており、業界でトップシェアを誇っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が28,003百万円、経常利益が3,723百万円となりました。売上高は前年同期比で3.1%増と好調に推移しています。一方で経常利益は同26.0%減となったものの、依然として高い利益率を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は37,206百万円から28,003百万円へと増加傾向にあります。経常利益も6,269百万円から3,723百万円と安定した水準を維持しています。このように、新コスモス電機は着実に業績を伸ばし、高収益企業としての地位を確立しています。
四半期連結貸借対照表について
新コスモス電機の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は前期末比6.2%増の58,349百万円、負債は同4.3%増の12,406百万円、純資産は同6.8%増の45,943百万円となっています。
資産の部
資産の部では、棚卸資産の増加や投資有価証券の増加などにより、全体としては増加傾向にあります。これは、生産体制の強化や新製品開発への積極的な投資を示していると言えるでしょう。
負債の部
負債の部では、長期借入金の増加や繰延税金負債の増加が主な要因となっています。財務の健全性は保たれつつ、事業拡大に向けた投資を行っている様子がうかがえます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金の増加やその他有価証券評価差額金の増加などにより、全体としても増加しています。これは、企業価値の向上につながる好結果と言えるでしょう。
ROAとROE
新コスモス電機のROA(総資産利益率)は6.4%、ROE(自己資本利益率)は5.8%となっています。これらの指標は業界平均を上回る水準を維持しており、収益性の高い企業であると評価できます。今後も着実な成長を続けることで、さらなる企業価値の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは1,755百万円の増加、一方で投資活動によるキャッシュ・フローは2,029百万円の減少となっています。これは、事業拡大に向けた設備投資などによるものと考えられます。全体としては、現金及び現金同等物の期末残高は15,194百万円と健全な財務体質を維持しています。
配当の支払額
新コスモス電機は、株主に対する利益還元を重要な経営課題の1つとして位置づけています。当期の1株当たり配当金は47円で、前期比で10円増加しています。今後も、安定的な配当を維持していくことが期待されます。
今後の展望
新コスモス電機は、世界中のガス事故ゼロを目指す安全・安心の提供を目標に掲げています。今後も、高性能・高品質・高付加価値製品の開発に注力し、グローバルな営業活動を展開することで、さらなる業績拡大が期待されます。また、メンテナンス子会社の統合による収益性の改善にも取り組んでいきます。この決算報告を通じ、新コスモス電機の持続的な成長が感じられます。
編集部のまとめ
新コスモス電機は、ガス警報器事業での安定した収益力と将来への投資を両立させた決算となりました。売上高は前年同期比で増加し、高い利益率も維持しています。また、財務体質は健全で、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も、業界トップ企業として、ガス事故ゼロを目指す製品開発と事業展開を続けることが期待されます。
新コスモス電機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新コスモス電機株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は通常5月中旬頃に行われます。また、1株当たりの配当金は前期比10円増の47円と、株主還元を積極的に行っています。引き続き、安定した業績と高い収益性を維持しながら、企業価値の向上に取り組むことが期待されます。