オリエンタル白石株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書が公開されましたね。利益率が大幅に改善しており、業績が順調に推移していることがうかがえます。株主の皆様にも喜ばれる結果となっています。
企業情報
企業名: オリエンタル白石株式会社
証券コード: E36102
決算期: 3月期
オリエンタル白石株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
オリエンタル白石株式会社は3月期決算を行っています。第3四半期決算は2023年12月31日までの業績を報告しており、通期の決算は2024年3月末に行われる予定です。
主な事業
オリエンタル白石株式会社は建設業界の企業で、建設事業・鋼構造物事業・港湾事業の3つを主要な事業領域としています。建設事業では新設橋梁やニューマチックケーソン、一般土木工事などを手がけ、鋼構造物事業では工場製品の製造、港湾事業では港湾関連の工事を請け負っています。
さらに、太陽光発電による売電事業や不動産賃貸事業なども展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)の業績は、売上高が492億95百万円と前年同期比で14.5%の増加となりました。営業利益は50億69百万円と28.7%増加し、経常利益は51億43百万円と24.6%の増益となっています。利益率も大幅に改善しており、売上総利益率は19.7%、営業利益率は10.3%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
オリエンタル白石株式会社の過去3年間の売上高と各段階利益の推移をみると、売上高は増加傾向にあり、営業利益や経常利益も増加基調を続けています。特に当第3四半期の業績は前年同期に比べ大きく伸長しており、堅調な受注環境が業績を支えていると言えます。
四半期連結貸借対照表について
オリエンタル白石株式会社の2023年12月末時点の総資産は711億93百万円と前期末に比べ44億6百万円増加しています。主な増加要因は現金及び預金が49億11百万円増加したことなどによります。
一方、負債合計は229億50百万円と前期末より43億20百万円減少しています。未払法人税等や未払消費税などが減少しました。
この結果、純資産は483億42百万円となり、自己資本比率は67.9%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産は558億24百万円と前期末から42億45百万円増加しています。これは主に現金及び預金が49億11百万円増加したためです。一方、固定資産は153億69百万円と前期末から1億65百万円増加しました。
負債の部
流動負債は169億60百万円と前期末から25億29百万円減少しました。未払法人税等の減少などが主な要因です。固定負債は58億90百万円と前期末から3億10百万円増加しました。
純資産の部
純資産は483億42百万円と前期末から67億24百万円増加しています。資本金の増加や親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により増加しました。
ROAとROE
オリエンタル白石株式会社のROA(総資産利益率)は前年同期の6.4%から7.2%に上昇しており、ROE(自己資本利益率)も前年同期の7.0%から7.4%に改善しています。利益率の向上と効率的な資産活用により収益性が高まっていると評価できますね。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローが45億43百万円のプラスとなっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは11億37百万円のマイナスでした。財務活動によるキャッシュ・フローは24億44百万円のマイナスとなっています。
全体としては49億11百万円の増加となり、手許流動性が高まっています。
配当の支払額
オリエンタル白石株式会社は、2023年6月23日開催の定時株主総会において、1株当たり13.50円の期末配当を決議しました。また、2023年11月10日開催の取締役会において、1株当たり6.50円の中間配当を決定しています。
通期では1株当たり20.00円の配当を実施する予定で、前期の1株当たり17.00円から増配となっています。業績の好調さが反映された形となっています。
今後の展望
オリエンタル白石株式会社は、今後も建設投資の堅調な推移を背景に業績拡大が期待されています。中期経営計画の目標達成に向けて、新技術の開発や生産性向上にも積極的に取り組んでいく方針です。
また、ESG経営にも注力し、持続可能な社会の実現に貢献していく考えです。今後の業績推移と企業価値の向上に期待が高まっています。
編集部のまとめ
オリエンタル白石株式会社は、建設業界の中堅企業として着実に成長を遂げています。当第3四半期の業績は大幅な増収増益となり、利益率の改善も顕著です。
財務面では手元流動性が高まるとともに、株主還元の強化にも注力しています。今後の事業拡大と企業価値向上に引き続き期待が高まるでしょう。
オリエンタル白石株式会社の決算日や配当についてまとめました。
オリエンタル白石株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日までの業績を報告しました。
2023年通期の年間配当は1株当たり20.00円とされており、6月の期末配当と12月の中間配当を合わせた金額となります。堅調な業績を反映した株主還元策といえるでしょう。