アネスト岩田株式会社の決算報告書を分析しましたので、その内容をご紹介します。同社は圧縮機や塗装機器などの製造を手掛けており、世界各国に事業展開する優良企業です。今回の決算では、売上高が前年同期比11.9%増加し、経常利益も20.7%も増加するなど、好業績を残すことができました。成長市場である海外事業を中心に順調に業績を拡大しており、今後のさらなる発展が期待されます。
企業情報
企業名: アネスト岩田株式会社
証券コード: 63810
決算期: 2023年3月期
アネスト岩田株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アネスト岩田株式会社の決算日は3月31日となっています。決算発表は通常6月下旬に行われ、その後8月上旬に有価証券報告書が提出されます。また、中間配当は例年11月初旬に、期末配当は翌年の6月下旬に支払われます。
主な事業
アネスト岩田株式会社は、エアコンプレッサーやスプレーガン、塗装設備などの製造を手掛ける専業メーカーです。圧縮機事業、真空機器事業、塗装機器事業、塗装設備事業の4つの主力事業を展開しており、世界中の顧客に高品質な製品を提供し続けています。同社は、環境対応製品の開発にも積極的に取り組んでおり、社会貢献にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が38,970百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益が4,494百万円(同9.2%増)、経常利益が5,856百万円(同20.7%増)と、いずれも前年同期を上回る好業績を挙げることができました。営業利益率は11.5%、経常利益率は15.0%と健全な水準を維持しています。
売上・利益の推移
アネスト岩田株式会社は、過去3年間で売上高が約48,500百万円、経常利益が約7,000百万円と、堅調な業績を続けています。足元の第3四半期では、各事業が好調に推移したことで、売上高、営業利益、経常利益ともに前年同期を上回る結果となりました。同社の製品に対する需要は引き続き高く、今後も業績の成長が期待できます。
四半期連結貸借対照表について
アネスト岩田株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が64,978百万円となっています。前期末比で8.1%増加しており、財務体質の強化が進んでいることがわかります。
資産の部
流動資産は40,069百万円と増加しており、現金及び預金が2,223百万円増加したことなどが要因です。固定資産は24,908百万円と増加しており、投資有価証券が496百万円増加したことなどが要因です。
負債の部
負債合計は15,089百万円と増加していますが、流動負債の支払手形及び買掛金が497百万円増加したことなどが要因です。固定負債は3,324百万円と増加しています。
純資産の部
純資産は49,888百万円と増加しており、利益剰余金が1,847百万円増加したことなどが要因です。また、自己資本比率は67.5%と高水準を維持しています。
ROAとROE
アネスト岩田株式会社のROAは8.6%、ROEは10.0%となっています。同社は成長性と収益性の高い企業であり、投下資本の効率的な運用に努めています。また、経営陣の強いリーダーシップのもと、中長期的な企業価値の向上に取り組んでいます。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュフローが良好に推移しており、設備投資や株主還元にも活用できる強固な財務基盤を構築できています。今後も、事業拡大に向けた積極的な投資と株主還元の両立が期待できます。
配当の支払額
アネスト岩田株式会社は、株主還元の一環として安定配当を行っています。当第3四半期には、中間配当として1株22円(前年同期比5円増)を実施しました。今後も、高収益を背景に着実な増配が期待できるでしょう。
今後の展望
アネスト岩田株式会社は、2023年3月期より新中期経営計画をスタートさせました。同社は550億円以上の連結売上高と65億円以上の連結営業利益を目標に掲げ、さらなる成長を目指しています。海外事業の拡大や新製品の開発、サービスビジネスの強化など、中長期的な視点に立った経営戦略を推進していく方針です。今後の同社の更なる飛躍が期待されます。
編集部のまとめ
アネスト岩田株式会社は、圧縮機やスプレーガンなどの製造を手掛ける専業メーカーです。足元の業績は順調に推移しており、売上高、利益ともに前年同期を大幅に上回りました。今後も海外事業の拡大や新製品の開発などに注力し、持続的な成長を目指していく方針です。同社は高収益体質を維持しつつ、株主還元にも積極的に取り組んでおり、投資家の期待も高まっていると言えるでしょう。
アネスト岩田株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アネスト岩田株式会社の決算日は3月31日で、通常6月下旬に決算発表を行っています。また、同社は株主還元として安定配当を実施しており、中間配当は11月初旬、期末配当は翌年6月下旬に支払われます。今回の決算では1株22円の中間配当を実施しており、今後も増配が期待されます。