日本化学産業株式会社は、有機・無機の工業薬品の製造を目的に1939年に創業した老舗企業です。表面処理用薬品、触媒用薬品、電池用薬品、セラミックス・ガラス用薬品などを製造販売する薬品事業と、防火・通気・防水等の特殊機能を持つ住宅建材事業を展開しています。
企業情報
企業名: 日本化学産業株式会社
証券コード: 40940
決算期: 2023年3月31日
日本化学産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本化学産業株式会社の決算期は3月31日です。
第3四半期の四半期報告書は2024年2月14日に提出されました。
主な事業
日本化学産業株式会社は、薬品事業と建材事業の2つの事業を展開しています。薬品事業では、エレクトロニクス分野やリチウムイオン電池分野などの高機能化学品を製造・販売しています。一方、建材事業では、防火・通気・防水といった特殊機能を持つ住宅用建材製品を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は16,620百万円と前年同期比10.8%減となりました。一方、営業利益は1,550百万円と前年同期比34.5%減となりました。売上高は減少したものの、販売価格改定や原価低減などにより売上総利益率は23.0%を確保しました。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は、2022年3月期が24,062百万円、2023年3月期が24,062百万円と高水準で推移しています。一方、経常利益は2022年3月期が3,265百万円、2023年3月期が3,265百万円と安定した推移となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は51,767百万円と前連結会計年度末比1,706百万円増加しました。負債は7,057百万円と前連結会計年度末比360百万円増加し、純資産は44,709百万円と前連結会計年度末比1,346百万円増加しました。
資産の部
流動資産は31,942百万円と前連結会計年度末比810百万円増加しました。現金及び預金、売上債権の増加が主な要因です。固定資産は19,824百万円と前連結会計年度末比896百万円増加しました。保有株式の株価上昇によりその他有価証券評価差額金が増加したことが主な要因です。
負債の部
流動負債は4,948百万円と前連結会計年度末比16百万円増加しました。短期借入金の増加が主な要因です。固定負債は2,109百万円と前連結会計年度末比343百万円増加しました。繰延税金負債の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産は44,709百万円と前連結会計年度末比1,346百万円増加しました。その他有価証券評価差額金の増加が主な要因です。この結果、自己資本比率は86.4%となりました。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期の4.5%から当期3.5%に低下しました。これは主に売上高減少による影響です。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の5.2%から当期4.0%に低下しましたが、依然として高水準を維持しています。株主資本の効率的な運用により高いROEを実現しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,429百万円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは174百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは63百万円の支出となりました。この結果、当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは1,190百万円の収入となっています。
配当の支払額
当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要な課題の一つと位置付けており、安定配当の維持を基本方針としています。当第3四半期連結累計期間の配当金は、中間配当として1株当たり16円を実施しました。期末配当予想も1株当たり16円を計画しています。
今後の展望
当社は2023年10月より新たな中期経営計画をスタートさせました。2030年を見据えた「新たな価値」の創出に向けて、具体的な施策に取り組んでいきます。電池材料や電子部品分野などの成長市場への注力、グローバルな生産・販売体制の強化、技術と品質の一層の向上など、企業価値の持続的な向上を目指していきます。
編集部のまとめ
日本化学産業株式会社は、化学品製造と建材製造の2つの事業を展開する老舗企業です。当第3四半期は売上高、利益ともに前年同期を下回りましたが、継続的な事業構造改革と中期経営計画の推進により、企業価値の向上を目指しています。今後の成長産業への注力や海外展開の強化など、株主価値の最大化に期待が高まります。
日本化学産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本化学産業株式会社の決算期は3月31日で、第3四半期の四半期報告書は2024年2月14日に提出されました。配当金は中間配当として1株当たり16円を実施し、期末配当予想も1株当たり16円を計画しています。安定配当の維持を基本方針としており、株主への利益還元に注力しています。