株式会社ヤマザキの決算報告書を分析したところ、2023年12月期第3四半期の業績が順調に推移していることがわかりました。売上高は17億5千万円と前年同期比8.2%減となりましたが、固定費の圧縮などの効果により、営業損失は1億1千万円と前年同期の1億5千万円の損失から縮小しています。
企業情報
企業名: 株式会社ヤマザキ
証券コード: E01507
決算期: 3月31日
株式会社ヤマザキの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヤマザキの決算日は3月31日です。第3四半期決算の四半期報告書は2024年2月14日に提出されています。
主な事業
株式会社ヤマザキは、工作機械事業と輸送用機器事業の2つを主要な事業としています。工作機械事業では、NC旋盤や自動旋盤などの生産設備を製造・販売しています。一方、輸送用機器事業では自動車部品の開発・製造を手掛けています。これらの事業を通じて、幅広い顧客ニーズに応える事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高17億5千万円、営業損失1億1千万円と、前年同期比で売上高は減少したものの、固定費の圧縮などにより損失幅は縮小しています。利益率については、販売の減少に加え、原材料高やエネルギーコストの高騰の影響を受けているものの、販管費の削減などによりマージンは改善傾向にあります。
売上・利益の推移
直近の3期の連結業績を見ると、売上高は26億5千万円、17億5千万円、17億5千万円と減少傾向にあります。一方、営業損益は2億1千万円の損失、1億5千万円の損失、1億1千万円の損失と徐々に改善されてきています。工作機械事業では受注の回復傾向にあり、輸送用機器事業でも新規受注が増加する見込みなので、今後の業績改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は37億6千万円となり、前連結会計年度末に比べ4億1千万円減少しています。これは主に現金及び預金の減少によるものです。一方、負債合計は24億3千万円となり、4億2千万円減少しました。この結果、純資産は13億3千万円となり、前連結会計年度末に比べ9千万円減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産は21億円となり、前連結会計年度末に比べ3億8千万円減少しました。これは主に現金及び預金が減少したことによります。一方、固定資産は16億6千万円となり、前連結会計年度末に比べ3千万円減少しました。
負債の部
負債の部では、流動負債は17億4千万円となり、前連結会計年度末に比べ4億6千万円減少しました。これは主に短期借入金の減少によるものです。一方、固定負債は6億8千万円となり、前連結会計年度末に比べ1億4千万円増加しました。これは主に長期借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産の部では、純資産合計は13億3千万円となり、前連結会計年度末に比べ9千万円減少しました。これは主に、四半期純損失の計上及び配当金の支払いによるものです。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは-2.0%、ROEは-5.7%となっています。前年同期と比べると改善傾向にあるものの、まだ低水準にあります。今後の業績回復に向けて、投下資本の効率化や経営の建て直しに取り組む必要があります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動で1億2千万円のプラス、投資活動で3千万円のマイナス、財務活動で2億3千万円のマイナスとなっています。財務活動では借入金の返済等があったことから資金が減少しましたが、営業活動によるキャッシュ・インフローが一定程度あり、現金及び現金同等物の期末残高は10億1千万円を確保しています。
配当の支払額
株式会社ヤマザキは、前期に続き当期も1株当たり10円の期末配当を実施しました。この配当水準は前期と同額で、全期間で44百万円の配当支払いとなっています。今期は厳しい業績の中でも、株主還元を行う方針のようです。
今後の展望
株式会社ヤマザキの業績は徐々に改善傾向にありますが、依然として厳しい状況が続いています。しかし、工作機械事業では受注の回復が見込まれ、輸送用機器事業でも新たな受注が増加する見通しです。また、固定費の削減などコスト管理にも取り組んでおり、今後の業績改善が期待されます。中長期的な成長を実現するためには、更なる収益力の向上が課題といえます。
編集部のまとめ
株式会社ヤマザキの2023年12月期第3四半期の決算状況を確認しました。売上高は前年同期比で減少したものの、固定費の圧縮などにより損失幅は縮小しており、業績は改善傾向にあることがわかりました。今後は工作機械事業と輸送用機器事業の両輪で収益力を高め、早期の業績回復を目指していくことが重要と考えられます。
株式会社ヤマザキの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヤマザキの決算日は3月31日で、第3四半期決算の四半期報告書は2024年2月14日に提出されています。また、同社は前期に続き当期も1株当たり10円の期末配当を実施しており、株主還元にも積極的に取り組んでいることが分かりました。