こんにちは!株式会社ZOAの直近の決算が発表されましたので、その内容を分かりやすくご紹介します。ZOAは、パソコンやバイク用品などを手がける総合家電店チェーンです。今期の売上高は6,311,330千円と前年同期と比べて11.3%減少しました。一方で、経常利益は357,510千円と前年同期比20.7%減となりました。販売が苦戦したものの、収益性の高いサポートサービスが収益をカバーできた結果です。
企業情報
企業名: 株式会社ZOA
証券コード: 33750
決算期: 3月期
株式会社ZOAの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ZOAの決算日は3月31日で、3月期の決算を行っています。通期決算は6月に発表され、四半期決算は2月、5月、11月にそれぞれ発表されます。
主な事業
ZOAは、パソコン本体やパーツ、周辺機器、ソフトウェアなどパソコン関連商品の販売を中心に事業を展開しています。また、バイク用品販売や不動産賃貸事業も手がけています。全国に直営店を展開しており、インターネット通販でも事業を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は苦戦が続いています。売上高は前年同期比11.3%減の6,311,330千円と落ち込んでいます。一方で、サポートサービスの好調などにより経常利益は357,510千円と前年同期比20.7%減にとどまりました。利益率は5.7%と前年同期の6.3%から低下したものの、収益性は確保できています。
売上・利益の推移
ZOAは過去2年ほど売上高が減少傾向にあり、前事業年度の売上高は9,726,733千円と高水準でしたが、今事業年度は6,311,330千円と大きく減少しています。一方、利益面では、サポートサービスの拡大などにより、経常利益は357,510千円と前年同期比では減少したものの、比較的良好な水準を維持できています。
四半期連結貸借対照表について
ZOAの直近の四半期連結貸借対照表を見てみると、総資産は5,139,335千円と前期末比12,802千円減少しています。一方、負債は2,463,176千円と前期末比214,687千円減少し、純資産は2,676,158千円と前期末比201,884千円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が636,827千円、商品が2,033,894千円となっています。販売用不動産が減少したものの、商品が増加したことで総資産は堅調に推移しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が703,483千円、1年内返済予定の長期借入金が442,467千円、長期借入金が715,561千円となっています。借入金が大幅に減少し、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が331,986千円、利益剰余金が2,253,262千円となっています。自己資本比率も52.1%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ZOAのROA(総資産経常利益率)は直近で6.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は9.4%となっています。前年同期と比較するとROAは1.2ポイント、ROEは1.3ポイント低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。これは、サポートサービスの収益力が高く、財務体質も健全であることが要因です。
キャッシュフロー
ZOAのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが449,556千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが41,498千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが470,424千円の支出となっています。営業活動が順調に推移する一方で、借入金の返済などにより財務活動の支出が大きくなっているのが特徴です。
配当の支払額
ZOAは、2023年6月の定時株主総会で1株当たり58円の期末配当を決議しました。前期の1株当たり50円から増配となっており、配当性向は22.2%となっています。安定した収益力を背景に、株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後の展望
ZOAは、パソコン販売の苦戦が続いている中で、サポートサービスの強化などにより収益を確保し、財務体質の改善にも成功しています。今後は、ゲーミングPCやバイク用品などの高収益商品の拡販に注力するとともに、不動産事業の強化にも力を入れる方針です。中長期的には、新しい収益柱の育成によって、業績の回復が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
ZOAは、パソコン販売の低迷に直面しているものの、サポートサービスの強化や不動産事業の拡大などにより、収益性と財務体質の改善を実現しています。今期は厳しい結果となったものの、中長期的な視点では新しい収益源の育成が期待できる企業といえます。株主還元にも力を入れており、魅力的な銘柄と言えるでしょう。
株式会社ZOAの決算日や配当についてまとめました。
ZOAの決算は3月期で、四半期決算を含めた決算スケジュールが定期的に行われています。また、株主還元では2023年6月に1株当たり58円の期末配当を実施しており、配当性向も22.2%と良好な水準を確保しています。今後も安定的な配当が期待できそうです。